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(回答先: 中国はどうして日本に後れを取ってしまったのか 投稿者 転載 日時 2003 年 7 月 09 日 21:31:22)
転載さんのご投稿と直接の関係はありませんが、中国人による中国自身についての謙虚な自己省察記事にリンクさせ、日本で刻苦勉励を経て独立した新華僑の方による本を紹介させていただきます。深いエネルギーを感じる事において共通します。
樹の葉や枝ばかり克明に表現していて、その実、森も森の中の道も見えてこないような経済関係書(ハッタリが多い)よりも、こういう本の方がよほど足が地に付いたところからきちんと日本人を見ている気がします。著者は日本でクラブの経営もやっています。
経済関係書とすればごくプライマリーな事しか書いていませんが、プライマリーな情報を求める人からは評価されているように思います。
私は新華僑の人が日本で自分の地盤を築いてゆく過程に関わった事があります。この時経験した事と、本にある事の基本姿勢は同じでした。そして力を集約し、独立独歩で地盤を築いていったものです。
日本人がこういった認めるべき中国の実事から謙虚に自己省察するなら、こう言えるのではないかと思います。
旧態化した機構と習慣が時代との間に生んでいる亀裂へと逆に身を振り込んだ時、活路が見えてくる。(著者の言葉で言えば「差」です)
ノーベル賞を取った島津製作所の田中耕一さんが受賞前優れた研究と実践をしていながら、その報酬は全く見合うものではなかった事にふれて、「それでは一昔前の中国国営企業と同じではないでしょうか」とコメントしています。痛く、苦笑多し。
新華僑に学ぶゼロからの金儲け 周英美著