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世界初の体細胞クローン牛 「のと」「かが」5歳に
石川県畜産総合センター(押水町)で一九九八年七月五日に世界で初めて誕生した体細胞
クローン牛の雌の双子「のと」「かが」が、来月で満五歳を迎える。
これまでのところ、二頭に目立った異常は見られない。同センターの下村孝英所長は「ク
ローン羊のドリーが早死にした例もある。できるだけ長く飼い、長命性などを検証しなけれ
ばならない」と強調。体細胞クローン牛の象徴的存在である二頭のデータ収集と情報開示を
続けることで、「夢の技術」に市民権を得ていきたい考えだ。
同センターは近畿大学との共同研究で、十二個のクローン胚(はい)を七頭に移植した。
流産や生後死亡を除くと、「のと」「かが」を含め五頭が九八年中に誕生し、現在も飼われ
ている。
センター内に専用の「クローン牛舎」を構え、視察や消費者らの見学にも広く開放。体細
胞クローン牛を理解してもらおうと努めている。
未知の部分が多く採算性にも課題があるが、技術を確立すれば霜降りの見事な和牛や泌乳
量の多いスーパーカウなど能力の高い牛の量産、育種改良のスピードアップも夢ではなくな
る。
体細胞クローン牛は三月末までに全国四十一の研究機関で三百四十頭が出生。このうち百
三十三頭が育成・試験中。「のと」「かが」が今後、どのような運命をたどるかは、体細胞
クローン牛をめぐる世論の動向が大きく影響しそうだ。
体細胞クローン牛は、七月に発足する食品安全委員会に厚労省が安全評価の諮問を検討す
るなど食用出荷を模索しているのに対し、消費者グループは「安全性の検証が不十分」とし
て政府の対応を批判するなど、論議が活発化している。
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/back/news/flash/flash03061108.html