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Nature
http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/
May 29, 2003
感染症 : スクレイピーに罹らない羊も罹るBSE
BSE in sheep bred for resistance to infection
品種改良によってスクレイピーに対する抵抗力を高めたヒツジでも、やはりBSEに感染しうることが今週号のBrief Communicationsで報告されている。このヒツジの脳に、BSEに感染した牛の脳の一部を直接注入すると、ヒツジがBSEを発症する場合があるという。海綿状脳症の感受性を調べる試験としては、これは極端な方法であるが、今回の知見はBSE根絶への取り組みに大きな意味をもつ可能性がある。スクレイピーはヒツジの中枢神経系を侵す致死性の変性疾患である。英国の全国スクレイピー対策計画では、スクレイピーに耐性をもつヒツジの選抜育種によって、ヒツジのスクレイピーの根絶を目指している。しかしF Houstonたちが選抜育種されたこの耐性ヒツジにBSE感染組織を接種したところ、19頭のうち3頭に臨床症状が現れたという。
したがって、このヒツジがスクレイピー類似の病気に絶対的な遺伝的耐性をもつと考えることはできない。しかし、自然な感染経路による感染にも感受性があることを示す証拠はまだない。
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