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以下に紹介する2名の国外リサーチャーの指針を要約すると、「日本人は、中東向けに金・物・体を使う前に、頭を使え!真剣にリサーチして、情報(ITじゃない方)武装し、外交戦略を立てよ!」と言っている。
★表題:「イラクの現況と日本の出方」03/08/25 :キャサリン・クー
◇ イラク首都に設置されていた国連事務所に対する大型爆弾テロにより、イラクの治安と安定は、極めて大幅に遅れることとなります。
◇ イラクの人々の思考形態に、西欧流(キリスト教的)民主主義は殆どありません。また、国連の跋扈(押し付け介入)と各国の石油資源を巡る陰の暗闘は、イラク国内事態をより複雑にしております。
◇ 米国の世論は、米国がイラクへこれ以上深入りすることに拒否反応を示し始め、ブッシュ大統領に対する不支持が半数寸前(49%?)に達しています。米国は当分の間、石油資源確保に専念した方がベターで、イラク全土の占拠は、非効率の極みとなりそうです。
◇ 現状日本の脆弱な諜報・外交についての実力のままで、日本がイラクに表向きの介入(自衛隊派遣・人道支援)をすることは、価値(成果)が殆ど見込めず、資金の無駄使いとなります。
◇ 現在の日本が、イラクに関連してなすべき行動は、規制のない(無政府状態)のイラクに密かに諜報活動員として潜入し、中東とイスラーム流思考形態、並びに現地人の人心を、実地で完全に掌握し、石油資源を巡る国際的暗闘に、日本も将来加入できる実力を確保することです。
◇ NGO等で深く考慮せずに、軽い気持ちでイラクへ行くことは、むしろ害が多く、日本はイラクの事態を、十二分に研究して対処することが肝要であります。
★表題:「日本は先ず、中東の石油に関与できる能力を整備することだ」
03/08/25 :アドルフ・ランニフ
◇ 中東地区は、次世代エネルギーと推定される「水素核融合の民生活用」が実用化されるまで、日本の石油エネルギー供給基地として、大変重要であります。
◇ しかしながら、日本がイラクを含む中東石油地域への全面関与を図るには、残念ながら以下の理由で、まだ適応能力が備わっておりません。
1、日本の場合、中東への進出が、欧州諸国に比し数十年遅かったこと。
2、聖地エルサレムの争奪と十字軍遠征等の経験を持つキリスト・ユダヤ両教の欧州に比し、日本は、イスラーム教への関心度・確執・闘争経験に乏しかったこと。
3、イラク・サウジアラビア等のアラビア語圏、及びイラン(ペルシャ語)に対する語学・風習・思考形態に熟知した、諜報・工作員の育成が、極めて遅れていること。
4、外務省の活動が、上滑り(事なかれ冠婚葬祭型)で、民衆を動かす工作力に非常に乏しいこと。
◇ 現状のままで、後方支援・人道援助等の理由でイラクに進駐しても、日本の国益に結び付く、草の根(諜報・工作)活動は、殆ど期待できません。イラク等中東行きの前に、中東向けの優秀な諜報・工作員の育成の方が、断然急務であります。
◇ 日本のエネルギー戦略は、「水素核融合」の応用に注力して、早期成功を達成するか、中東の心情的日本傾斜を図ると同時に、石油メジャーと如何に折り合いを付けるか、となります。
◇ 日本人が、3S政策の宣伝に踊らされて、スクリーン(歌舞音曲・テレビビデオ等の映像)、セックス(風俗・麻薬覚醒剤)、スポーツ(見るスポーツ・競馬等の賭け事)に「精力」の多くの部分を割いているようでは、21世紀(資源闘争と人口抑制の世紀)を凌ぎ・乗り切ることは非常に困難と推測しております。
1370.良い国日本の再興2003/09/02 日戦略研
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/150902.htm