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グッチの香水ラッシュがブレイクし、ラッシュメンも登場した。キーワードはアドレナリンの放出。合法的ドラッグと言われるサプリメント錠剤の名前もラッシュ。
更に、ゲームの世界でもアドレナリン・ラッシュはスキルとして頻繁に使用されている。
商品の世界で流行しているアドレナリン・ラッシュの由来は何か?
1973年に、ジョンズホプキンス大の研究者が、脳内の神経細胞間の伝達物質”エンドルフィン”を発見した。マスコミや学会で「脳内麻薬」という刺激的な呼び名で取り上げられ、脚光を浴びた。「・・麻薬」とは没入性と再帰性の意である。
脳内にモルヒネ様物質が存在する身近な例として、鎮痛薬を飲まないでも、頭部に鍼灸の針を刺すと痛みが緩和される事実がある。これは、体内でモルヒネ様物質が分泌され、且つその物質を感知するレセプターが、体内に存在することを証明している。
「ランナーズ・ハイ」も当初は、このエンドルフィンが関係していると思われていた。しかしその後、マラソン選手の脳内ではむしろ、快感を感じさせる別の神経伝達物質、”ドーパミン”と”セロトニン”がより多く分泌されていることが分った。
その後、研究が進み、「脳内麻薬」の種類も増えたが、これらはすべてアミン類である。数ある脳内アミン中、エンドルフィンは鎮痛系、セロトニンは抑制系、そして、ドーパミン、ノルアドレナリン、およびアドレナリンは覚醒系に分類できよう。
アドレナリンは、”恐怖”を感じた時に多く分泌される。
ノルアドレナリンは、”不安”を感じると脳のシナプスから分泌され、脳の神経細胞を興奮させ、気持ちを昂ぶらせて注意・集中を促す。
ノルアドレナリンないしセロトニンの多寡が、躁状態と鬱状態に関係する。
ドーパミンは、情緒・意欲・幻覚・妄想と関係する。人間以外の動物では、大脳皮質や側頭葉が発達していないため、ドーパミンは殆ど使われていない。
つまり、グッチの香水はノルアドレナリンを代行し、ゲームのアドレナリン・ラッシュでは文字通り、アドレナリンの攻撃性が象徴されている。
ドーパミンはノルアドレナリンの前駆物質で、ノルアドレナリンはアドレナリンの前駆物質である。ノルアドレナリンとアドレナリンは、脳内ではいつも混ざって分泌される。この2種は副腎でも分泌される。アドレナリンは脳よりも副腎において分泌量が多い。
これらのことから、進化の段階で動物の行動様式が複雑に変化するに伴い、それまで使っていた伝達物質の前駆物質を使用することによって、覚醒の種類を逃避行動(”不安”の結果)の準備、攻撃行動(”恐怖”の結果)の準備、という風に、脳内アミンを少しずつ機能的に細分していったと推測される。
パチンコ経験者の成人男子を対象に”βエンドルフィン”の血中濃度を計測したところ、パチンコ中はパチンコをしない平常時に比べかなり高いことや、パチンコに熱中する人ほど、その分泌量が多いことが分かったという。
抑圧の強い社会は鬱状態を招き、それから脱出して躁状態に入るべく、人々は、覚醒系の外部麻薬(麻薬・覚醒剤・シンナー等)ないし代行商品(カルト・ヘビメタ・ゲーム・AV・風俗等)に走る。これらを製造する産業は何れも、知識集約型ではないため、暴力団の資金源でもある。閉鎖的な管理社会の支配者が、裏では、カルトや暴力団を通じて麻薬を扱えば、濡れ手に粟の収益を上げることができる、という一般論も成立しよう。
一方で、あらゆる意味で腐敗しきった社会こそが、このような抑圧の強い専制的な独裁制を生み出す母胎である。従って、両者はスパイラル的に加速してゆく。
逆に、人間は、食品と健康に留意して自らを鍛えるならば、脳内麻薬を制御することもできる。健康な肉体を通して、外部麻薬ないし代行商品に依存しない、健全な批判精神が養われる。
参照:
@SEXテレビと『沈黙の兵器』
http://www.asyura.com/tinmoku.htm
A『シオン長老の議定書』V.静かなる戦争のための沈黙の兵器
http://www.nsjap.com/zion/silent_weapon.html
陽動作戦
●機密を保護する単純な方法は大衆を重要でないことに引きつけておくことである