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(回答先: 恥ずかしい質問をさせて下さい。 投稿者 エンセン 日時 2003 年 8 月 04 日 17:03:04)
ノーベル生物学者、コンラート・ローレンツは、人間が互いに殺しあうのは、発達しすぎた理性がそうさせるとしていました。自己の行動の源泉には必ず「生への執着」(一個人の生および種全体の生)があるはずですが、理性を駆使して考えるときにときとして考えがあらぬ方向へ暴走するのでしょう。犬同士のけんかで負けたほうが降参のポーズを取るのは、集団を維持するための決め事(遺伝的相互作用)で、人間同士の場合は無条件降伏でしょうか。ところが人間同士の場合はときとして「絶滅戦争」を起こしてしまうように、脅威を未来永劫取り除きたいという思考が働くことがあります。本能だけの思考ではその場をしのげればいいとするはずですが、理性が介在してくるとより飛躍させて考えようとします。これは厄介です。
理性をうまく利用するのもその人間しだいですし、悪用するのもまたしかり。考えが暴走しないよう理性を制御するのもまたしかり。