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元民主党議員、山本譲司氏の逮捕、起訴、一年6月の懲役確定の流れに、俺がまったく無自覚であったことに改めて気付いた。
マスコミは、政策秘書給与の流用が、私的な目的のためであるかのように報じ、民主党からも、逮捕の不当性を語る主張もなかった。
このとき、これが政権による国会議員への統制を狙う布石だったと気付くべきだった。政権は、山本処分によって、詐欺事件の網にかければ、その議員の政治生命が断てることを確信した。なぜなら、政策秘書給与流用を、国民の税金を詐取し、私腹を肥やす大罪、すなわち税金泥棒に仕立てて、その成敗が、国民から歓迎されるかのように、マスコミも利用し作り上げる事が出来たからだ。
そのとき、すでに、公安が、各政党、議員について、情報把握をしていたことは間違いない。
政策秘書給与の流用が、本当に、個人の私腹を肥やすために行われていたのであれば、その議員、政党は、批判されて当然である。しかし、名目は違っても、政治活動のため使われたのなら、絶対に税金泥ボーではない。はたして、山本議員の場合どうだったのか。本人が主張しても、隠されたか。マスコミを通じて、聞いたのは、山本氏をこけにするようなかつら購入の資金にしたということぐらいだった。
多分この時点で、国会議員は、相当数が、給与流用について震え上がっただろう。逮捕起訴される材料を、公安を通して、握られていると感じる議員が多数いたに違いない。政権にとって翼賛的な国会を作るために、このことが狙い目だったのだ。
政党議員は、しかし、政策給与という形で支給される議員支援金の使い勝手の悪さを明らかにして、政治活動に使いやすいものにするなどの提案さえしなかった。そればかりでなく何か言えば、国民の政治不信をますという恫喝に沈黙するという自己保身を選んだ。
その中で、アフガン戦争、イラク戦争を巡って、政権追求の先頭にいたのが、辻元氏であった。この間、有事法制について、8割を超える議員が賛同し、有事法が成立。社民党は、これに与党化し、賛成票を入れなかった、
このような過程で、個人だけでなく、政党さえつぶせるとして、辻元氏逮捕が行われたのだ。
議員の多くが、政権のこの攻撃に沈黙し、辻元氏という贖罪羊を差し出した。
しかし、国民は、贖罪羊をささげようとしているか。断じてそんなことはない。
政権議員統制の袋小路への追い込みは、先ず、本人が、逮捕、起訴、拘留、裁判を演題として、国民に語り掛けるべきである。私利私欲のために、一切使っていない。自ら信じる政治のために使ったと国民に訴えるべきである。