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辻元清美・社民党元衆院議員(43)の秘書給与流用疑惑で、勤務実態のない政策秘書を国会に届けて給与をだまし取った疑いが強まり、警視庁捜査2課は18日、辻元容疑者を詐欺容疑で逮捕、土井たか子党首の政策秘書(当時)を含む秘書ら3人も併せて同容疑で逮捕した。
>>>>>以上毎日。
辻元氏は、政策秘書給与として受け取った給与を全体の秘書給与として、内部的に分配していたが、それは議員活動を支える事務所秘書のために使われたと主張した。
しかし、国が雇用する特別公務員としての政策秘書に全額手渡していなかったことを認め、全額を返済すると共に、議員を辞職している。
そもそも、議員に特別公務員を秘書としてつけさせ、議員の政策立案能力を向上させるという制度が、政治の実態に合わず、機能していなかった。
政策秘書といっても、その仕事の内容が公表されるわけでもなく、量をこなせば、給与が取得できるという事から、家族を政策秘書にし、一度家計に入れてから、議員活動に使われたり、私的な活動に使われたりしていたという。
さらに、政治活動を通じて、発展途上国への開発援助とか、政府関係公共事業の口利きとかで、利権構造を作り出し、それこそ税金を私的な蓄財に回す政治家も現れた。政官財の癒着と大量の情報が流れながら、逮捕まで至ったのは、鈴木氏1人である。そして彼は、議員として留まっている。
辻元氏逮捕の理由は詐欺罪だという。国に、政策秘書だと申請し、給与を受け取りながら、別の目的に流用したからだという。週刊新潮などの1部マスコミは、左翼スキャンダルとして、国家国民を欺く大罪のごとく報じている。
インターネット上でも、税金泥棒などと書きたてているものがある。
しかし、税金逃れのための所得隠しをして、税務署の指摘を受けると、見解の相違であるが、修正申告したなどと答える企業個人がいるが、懲役という制裁がどれほど加えられているであろうか。
辻元氏は、政治活動、政策立案の向上のために、提供される政策秘書給与を政策秘書と協議し、議員活動に投入したのではないか。断じて、私的な飲食、供応、遊興に使われたわけではない。公設秘書給与として提供される支援が議員活動に有効に働かないと多くの議員によって指摘されている。
だから、マネーロンダリングのような事を、政党や家族を通して行わなければならない実態が横行したのではないか。
このことを国民は、総体としての国会から十分な説明責任を受けていない。その一方で、辻元氏は、充分でないまでも、税金として、資金を提供する国民に説明責任を果たそうとしていた。警察の逮捕などへの配慮から、充分に出来ない事があったろうが。もし、警察が、辻本氏らを起訴し、裁判を行う事があるならば、もはや失う事のない辻元氏は、堂々と、特定の枠での特別公務員としてしか秘書支援を受けられない実態を明らかにし、議員総体が、司法権力の前に萎縮し、自己浄化、説明責任を果たせない実態を明らかにすべきだ。
最後に、警察権力、司法権力が、この逮捕で作り出そうとする規範が、まったくのご都合主義、自己保身であることを批判したい。公正な社会の揺らぎ、国民の安全の揺らぎ、制度内の腐敗が噴出する中、説明責任を果たそうとする個人の誠実さにつけ込んで、ご都合主義的強権発動で、司法批判をかわそうとする自己保身を許す事が出来ない。公正な規範を保つべき司法が、このような自己弁護的行動を積み重ねれば、日本社会の混乱はますます深まるばかりだ。
http://maebashi.cool.ne.jp/sinken2001/