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(回答先: Re: 日本教について--3 投稿者 Ddog 日時 2003 年 7 月 10 日 01:27:53)
なつかしいねえ。学生時代『日本教について』とか、
山本七平の著作にはまってたよ。(そのおかげで今は実生活ではうだつがあがらんが...)
山本七平の「日本教」とは、
1.日本人は、企業、官庁等の職場で、家族的な擬似的血縁集団を作る。
その集団の成員はその集団に人格的に依存、埋没しなければならない。
2.その擬似的血縁集団の内と外は厳しく峻別される。
(いわゆる内輪だけでかたまり、よそ者は差別・排除される
「2人称、お前とお前のお前の関係」)
3.その擬似的血縁集団内では、独特の価値観が優先され、
その集団の成員は、
それに反するような客観的な事実や思想は絶対に出してはならず、
思考を停止しなければならない。(これが「空気」)
もし、無理やりこれに反することをした場合、集団から永久に追放される
(リストラ、クビ)
と、以上のことを守ることが、真っ当な「人間」であり、「自然」なことなのであり、
どのような価値観が優先されるのか、つまり「ご神体(神様)」は、
「天皇」であろうが、「社長」「会社」であろうが、「鰯の頭」であろうが
何でもかまわない。
このような心性は、人間社会を超越し、全ての人間がそれに従わなければならない
絶対者、絶対的な価値観があるとする一神教の世界観とは、隔絶しているということで、
「日本教」という言葉を山本七平は作ったんだろう。
ところで、山本七平って、阿修羅的にはどうなんだろう?