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(回答先: 日本における所得分配構造の変質と、日本における道徳的規範の必要性。反Ｄｄｏｇの皆さんへ 投稿者 Ｄｄｏｇ 日時 2003 年 6 月 28 日 01:04:13)
Ｄｄｏｇさん、こんばんわ。
Ｄｄｏｇさんが「日本教」信者であるわけがわかる気がします。
日本の現状をアノミー状態だと捉え、それを打開する手段として教育勅語を再導入すべきだと主張されたのもむベなるかなと受け止めました。
● 移民拡大を唱えているのは日本経団連
「今の日本は外国人の合法的な流入を抑止する政策ですが、いずれ流入のハードルは低くなり、それこそ多様な価値観は流入してくると思います。その時に現行のように、自主性に任せた自由主義ではたしていいのでしょうか？」や「それゆえ、外国人による凶悪事件が増加しているのではないでしょうか？」と問われていますが、日本語習得を名目に中国人の流入を認める政策を採ったのは中曽根内閣であり、３８０万もの失業者があふれていながら合法的移民を増加させようと主張しているのは日本経団連です。
このような実態でありながら、そこから起きる“混迷”への対応策として、「なにかしら非宗教的な道徳的価値観を与えなくてはならない必然性が生じます」というのは倒錯です。
「いずれ流入のハードルは低くなり」とあたかもそれが“必然性”であるかのように書かれていますが、支配層が意図的に流入のハードルを低くしてきたし低くしようとしているのです。
差異主義者である私としては、外見や価値観が異なる外国人が回りにいることを楽しみますが、日本に新しい生活基盤を求める移民を受け入れることには反対です。
（「バブル景気」のときにも反対でした。それは、不景気になったとき、責任を果たすことができずに大きな軋轢を生むと考えたからです）
支配層が移民の増加を考えているのは、国内市場規模の確保や“貧乏人の相互扶助システム”（消費税）の維持をそれにすがろうとしているからです。
「アメリカが素晴らしいと賛美するのでないが、多民族国家においては、国家がある程度の規範を示さなくては、道徳概念を個人の自主性だけに委ねる現在の状況は、やがて更なる社会の破壊が進行していくでしょう。」と書かれていますが、米国に法規範と“ゴッド・ブレス国家”の幻想以外どのような共通規範があると思われていますか？
まさか、戦争という特殊状況がもたたす規制・抑圧・オリンピック的一体感が好ましい“規範”だと言われるわけではないでしょう。
日本と米国のどちらがアノミーに近いかと問われれば、迷うことなく米国だと答えます。
それはともかく、Ｄｄｏｇさんが考えられている“近未来の日本”で有効な「非宗教的な道徳的価値観」があると言われるのならご提示ください。
● 資産家と勤労者の経済的困窮は同質か
「多くの資産家と言われる人たちは、この10年の極端な資産デフレの進行で、大きな打撃を受けた。その子弟達も打撃を受けた方が多数派でしょう」とか、「資産家にとっては涙の涸れ果てるような思いではないか」や「資産家ほど痛手は酷いものであった」はともかく、「現在年収500万円のフローの収入を得られるサラリーマンは、50億円の金融ストックを有する（働かず、投資せず、家賃収入もないと仮定した）資産家と理論上対等とも言える時代となった」には驚かされました。
自身の活動力となお膨大な残債が付着する住宅しかない状況でリストラや勤務先破綻といった不安を抱えているほとんどの勤労者と、５０億円の金融資産を保有する人が「理論上対等とも言える時代」になるわけがないでしょう。
５０億円／２０００万円＝２５０年
年間２０００万円と言えば、それを享受している人はあまりいない贅沢な生活です。
金融資産５０億円があれば、そのような生活を続けても、２５０年間（およそ８世代）は左団扇です。
「一定のフローの収入が安定的に確保されている立場の人間、すなわち給与所得者の所得配分上の地位は、実は相対的に浮上していることになる。ここ4.5年でサラリーマンの年収は平均7％下落したが、支配層と皆さんがお呼びになる資産家層に比べ逼迫した窮乏感は、少ないのです」は、“一定のフローの収入が安定的に確保されている立場の人間”が減少し、その長期的な見通しが揺らいでいる現実を軽く見ています。
“資産家の困窮”を憂うのであれば、一般勤労者と意味のない「接近論」を説かれるのではなく、バブル形成とバブル崩壊の責任を明確にしたり、国富（資産家の資産）が誰の手に渡ったかを追及すべきです。
● 小沢一郎氏
ＵＮ中心の国際主義者であり経済的グローバリストである小沢氏は、一代議士としては存在意義があるとは思いますが、政権責任者として支持することはできません。
「改新」騒動で社会党を自民党に追いやった浅慮な政治的手法も評価できません。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。