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(回答先: 日本における所得分配構造の変質と、日本における道徳的規範の必要性。反Ddogの皆さんへ 投稿者 Ddog 日時 2003 年 6 月 28 日 01:04:13)
今後、世界中から様々な価値観を持った人間が日本へ流入することを考えると、なにかしら非宗教的な道徳的価値観を与えなくてはならないという必然性が生じます。アメリカが素晴らしいと>賛美するのでないが、多民族国家においては、国家がある程度の規範を示さなくては、道徳概念を個人の自主性だけに委ねる現在の状況は、やがて更なる社会の破壊が進行していくでしょう。
>太田議員もレイプ問題を引き合いに出したのは、アホですが、アホなDdogもお付き合いで、レイプに関しての道徳的規範と共同体の喪失について書きます。
>なぜ、普通の成人男子はめったやたら女子大生をレイプしないのか?
>レイプすると犯罪で捕まるからでしょうか?たぶん半分正解ですが、それだけではないと思います。
>運悪く捕まっても、三 四年服役すれば済むなら、刑事罰は抑止力としては希薄です。
>最大の抑止力は、家族とか、共同体への帰属意識ではないかと思います。
>もし捕まったら、親親戚、家族友人、職場取引先、その他に自分が所属する共同体に対して顔向けできないからこそ抑止されるからではないでしょうか。
>家族や自分が所属する共同体とのかかわりが希薄になるにつれ犯罪抑止力が効かなくなります。
Ddogさん、仔細な表現の綾に拘る真似はしたくないのですが、【レイプとレイプ犯】に対する貴方の認識はずれています。その認識に付いては、改められた方が良いでしょう。
先日も学生サークル「スーパーフリー」のレイプ事件が公になりましたが、これも被害を申告した女性がいたから、事件になったのです。一説では、同じようなことは数年前から頻繁に行なわれ、被害者の数は数百人に上るのではないかとも言われています。しかし、今まで誰も申告しなかったから事件にはならなかっただけです。この事件でも、もし被害者全員が被害届を出したら、大変な騒動になるでしょう。
レイプは申告罪で、被害を受けた女性が自ら申告しなければなりません。
最近は、レイプなどの性犯罪には女性警官が対応する警察も増えてきているようですが、まだ、全国的に行き渡っているわけではありません。
申告調書を取る段階で被害者は、微に入り細に入り、不快な被害情況を聞かれるのです。
(中には申告させずに、わごうに持って行こうとする不埒な警官もいるようです。
曰く「申告すると裁判で恥ずかしい思いをするよ」「近所に知れてしまうよ」「あんたも楽しんだんじゃない」「感じたの」「嫁に行けなくなるよ」「大したことじゃないじゃない」「大騒ぎして損するのはあんたの方だよ」「誘って欲しい素振りをあんたがしたんじゃないの」「あんたに隙があったんだよ」「親御さんにも迷惑が係るかもしれないけどいいんだね」等など。
もし、勇気を出して申告に行ったとしても、こんなことを言われたら怖気づいてしまう女性が多数派ではないでしょうか。)
申告が済んで犯人が捕まった後は、裁判が待っています。
(昔よりもかなり被害者の人権に配慮されるようになったとは言え)裁判で不快な質問にも答えなければいけませんし、2度と見たくない加害者と顔を合わせなければなりません。
衆人観衆の中で、加害者側弁護人の容赦無い質問に答えるのは、セカンドレイプと言われるように、被害者女性にとってはかなり辛いものです。
加害者が有罪になっても、日本はレイプや婦女暴行罪の刑が軽いので、これまでの苦痛に見合うものとは言えません。ですから、被害届けを出す人が少ないのです。両親が世間体を気にして被害届を出すのを止める場合もあるでしょうね。
日本では未だにレイプされた方が悪いのだとの価値観の人が多数います。被害者でありながら、世間からも周囲からも白い目で見られるケースが多数あるのです。
日本でレイプ事件が少ないのは、Ddogさんがおっしゃっているように『最大の抑止力は、家族とか、共同体への帰属意識ではないかと思います。』ではありません。家族や共同体への帰属意識も幾らかは抑止効果になっているとは思います。しかし、それが最大の理由ではありません。今後の事を考えて、申告する女性が少ないのが最大の理由なのです。