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君のはやはり、馬野・小室・渡辺・矢沢という天皇狂信・四天王の本そのままの引き写しで、新味はまったくない。いまさら何の知的感奮、感興も何も起きない。新しい知見も新情報もない。雑誌正論・諸君の頑迷固陋な読者投稿欄と同一レベルで典型的『ちゃぶ台天皇論』だ。
さて大日本帝国憲法だが日本支配層がアジア太平洋を侵略することを射程としてそれをもっとも効果的に行うためにはどうしたらよいか、その観点から編成された可能性が圧倒的に高い。
ルーズベルト大統領がハーバードの学生だった1902年(明治35年)にキャンパスでエリート日本人留学生(明治の元老、松方正義の六男だった)松方乙彦と出会っている。松方は、実は、といって日本政府には100年計画というものがある、と以下のように彼に説明したという。この話を聞いて以来、ルーズベルトは日本を脅威として意識し続けたという。
【100年計画(とその実現年)】
この計画は日本の支配層によって1889年(M22年, 大日本帝国憲法発布の年)に製作され、彼らはアジア、太平洋を日本圏として確立するまで10のステップを踏もうとした。
1 中国打破(1894年M27、日清戦争)
2 朝鮮半島併合(1910年M43, 日韓併合)
3 ロシアとの防衛戦(1904年M37, 日露戦争)
4 満州奪取(1931年、S6, 満州事変)
5 マレー半島ジョホール占領
6 華北保護領化
7 モンゴル・チベットへの勢力圏拡大、
8 ハワイ含む太平洋諸島の占有、
9 オーストラリアの占有
10ニュージーランド占有、これによってアジア太平洋の日本圏が完成
(6以下は結局実現できなかった)
松方はルーズベルトにこのように、自分が属する日本支配層のインサイダー情報を話し、ルーズベルトは学生時代より、日本のアジア制覇の野望をひしひしと感じていたようだ。
ルーズベルトは、この日本の100年計画について、満州事変の後、1934年(昭和9年)ヘンリー=スティムソンに詳細に説明し、この内容をスティムソンは自分の日記に記録として上記のように書き残した。彼はフーバー大統領のとき、国務長官を務め、対日強攻策である「スティムソン=ドクトリン」を発表し、侵略による領土変更は認めないとし、満州事変による日本の満州への進出を侵略行為として非難している。フーバーのあとルーズベルトが大統領に就任し、彼は、スティムソンを陸軍長官に当て、対日経済制裁はエスカレートした。
ルーズベルトは松方に「この計画だとアメリカはどうなる」と聞くと、「心配するな」と首を横に振り、「日本は米州大陸に興味はない。多分メキシコとペルーに前哨基地を設けるのが関の山だ」と答えたという。
ちなみに、1934年ころ、アメリカで「田中メモリアル」という英語のパンフレットが出回り始めていた。田中とは田中義一のことで、彼は1927年(昭和2年)から1929年(昭和4年)まで首相の座にあった。彼が、1927年、6月から7月にかけて主催した東方会議で決定され、昭和天皇に上層されたとするものだという。内容は「日本が世界を征服するためにはアメリカを倒さなければならない」というものだったという。この文書は宮内庁書庫から盗み出されたものとされたが、当初より日本政府はそれを偽物と発表。中国、あるいはソ連による偽文書ではないかとされ、真偽のほどはわからないようだ。だが、ルーズベルトら政治指導層は、当然この文書を目にしている可能性は圧倒的に高い。
上記日本支配層の100年計画についてのスティムソン日記だが、これは書籍『ルーズベルト秘録』(産経新聞社2000年)に収録されている。
幕藩体制倒壊後、約20年かけて日本支配層は、世界情勢を見つめながら、アジア太平洋の侵略と制圧・統治の野望を煮えたぎらせ、それを大日本帝国憲法の機能に託した模様だ。日本支配層にとってはもちろん、庶民など天皇の赤子であり、兵隊・捨石の考え方しかない。
小室直樹のお得意の解説でも書かれているが、伊藤博文は西欧においてはキリスト教が庶民をまとめる求心力となっており、日本支配層にも、そのカウンターパートが必要であり、それは天皇を現人神とする(つまり特定の人間を神格化する)天皇教という宗教の新設であるとの社会工学的判断に至り、憲法を編成した。伊藤は、当時日本支配層利益を代表する人間である。伊藤本人は、天皇が神などとは、もちろん金輪際考えていなかった。あくまで、日本の庶民を騙す方便、壮大な詐欺話(ほかの投稿者のフレーズをお借りする)、お話に過ぎなかった。
帝国憲法発足後、この100年計画は首相を通じ歴代天皇に上奏されたか。その可能性は非常に高いと見るほうが自然だろう。アジア太平洋侵略計画は日本支配層と天皇の合作だった可能性が非常に高い。帝国憲法下で天皇は、積極的に実態的権力実務(戦略判断)を行っていたことは最近話題となったアメリカ人歴史家などの研究により確実に実証されている。
書記長、Ddog氏など、日本支配層は、自国防衛のためアジアに侵略するのは当然だったと嘯いているが、消極的な防衛意図より、きわめて積極的で壮大な侵略計画を持っていたと見るほうが筋だろう。
天皇を神格的に見て、崇敬するDdog氏はお人よしに過ぎないとのどなたかの意見があるが、実際基本的にそうだろうと思う。明治憲法を編成した日本支配層は自己利益の拡大に猛ダッシュしていたのであり、庶民層は捨石となり300万人の命を奪われる結果となった。庶民は日本支配層にこれほど引っ掻き回されたというのに、明治憲法体制、日本の対外政策は正しかった、天皇は何も悪くないの一点張りのこの人は、お人よしのレベルを超え、愚昧といえるレベルに達しているといえる。
伊藤製天皇教に洗脳された狂信者三羽烏(馬野、小室、渡辺)の、段ボール箱にたくさん詰め込まれたゴミ本の読みすぎで、天皇制の妄執・妄念の虜囚となり、日本版キリスト教原理主義に堕している哀れな小国民の残骸なのである。自分は支配層出身でもなんでもない庶民なのに明治以来、日本支配層に、身も心も捧げている善人系暗愚の人なのである。血道を挙げて、青筋立てて、狂信者の本のお勉強メモによる「ちゃぶ台の正義論」展開、まことにおめでたくも、お疲れ様!、なのである。
明治憲法は、アジア太平洋を版図に置く、侵略を目的とした日本支配層の明確な意図による「軍事」憲法、「侵略構想型」憲法であったことを見逃してはならない。近代天皇制は侵略構想を最適化するために編成されたものであり、日本庶民の伝統的精神のあり方、精神性とはまったく無縁、日本文化とは根本的に無縁、日本文明の精神とも基本的にまったく無縁のもの、日本文明から見ると完全な逸脱、off-beat(調子はずれ)なものだったのである。日本支配層の強欲が作り上げた政治的虚構以外の何ものでもないのである。近代天皇制には、日本庶民の精神史を反映するものは一切入っていないのである。(ほかで指摘されているように、天皇の存在は江戸体制下、庶民の間でほとんど知られていなかった)
明治以来、近代天皇制を背後で支える日本支配層は今、米英支配層と提携し、日本を売り払おうとしているのである。米英支配層は日本支配層とともに、天皇制を温存することで、むしろ速やかな日本奪取・売却を進めようとしているのである。WTOの新ラウンドがその決定的手続きなのである(全サービス分野の民営化・規制緩和=多国籍企業の上陸)。天皇制が日本の庶民の精神史を開かせない重いふたの構造となっており、米英支配層は、これを開かずの扉にしておくことが、日本庶民の気付き(awareness)を立ち上がらせないために必要と考えているのである。
Ddog,、書記長らは日本人庶民の本質的気付きが起きないよう天皇制を通じてこのように操作している米英支配層のお手伝いをしているお人よしグループなのである。(書記長は、うすうすこのあたりのメカニズムに気付きつつあり、変質を遂げている兆しがあるが)。
ちなみに、ルーズベルトがフリーメーソンだったことは、メーソンロッジが側がはっきり認めている。彼と大学で知り合いいわば意気投合し、インサイダー情報を与えた松方乙彦が、その後ルーズベルトとどのような人間関係を持っていたのか。メーソンのロッジでこのような話をしたとまでは考えにくいが、ともかく両者の間に協力関係があったのかなかったのか。大変興味のあるところだ。もとより二人とも支配層に属す。一般的にいうと、ハーバード卒業者のネットワークは非常に強いものがある。ルーズベルトがスカボンだったのかも念のため確認したい。
リーマン氏の松方家に関する投稿(大蔵省を創設し、戦後子女がライシャワーに嫁いでいるという情報紹介)からも、松方家と日本・米英支配層の戦前戦後の関係を詳しく知りたいところである。