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(回答先: Re: 昭和天皇は、顔は日本人であったが、精神的には西洋近代主義者だった?『神々の軍隊〜三島由紀夫と国際金融資本の闇』(三五館)より 投稿者 リーマン 日時 2003 年 6 月 19 日 04:05:17)
リーマンさん、長文の回答ありがとうございます。
自己紹介をみなければ、あっしらさんの回答かと間違うところでした。
『そんなことは知識人の間では常識だ』ということばを待っていました。やはり、当たり前のことなんですな。
小生が、それまで抱いていたイギリス及びイギリス人のイメージを覆されたのは、会田雄二さんの『アーロン収容所』でした。時々、テレビに出演されたりして、歯に衣を着せぬ毒舌ぶりで独自の歴史観を展開されていたので気にとめていました。エッセイでもアングロサクソン(ワスプ)の真の支配階級の閉鎖性、老獪さ、狡猾さについても、ずいぶん指摘されておりました。
いかんせん、会田さん自身の専門がイタリアルネッサンス思想だったので、欧米アングロサクソンの大奥まではたどり着けなかったようですが、洞察力は鋭く、亡くなる直前には、だれか『ローズ奨学生』について調べてくれる奴はいないかな。どうも、世界支配の大奥につながっている臭いがするのだが。というような言葉を最後の著書で残されていたのを覚えています。
英国の支配者たちが、ロンドンのメイフェアあたりのクラブ(当然秘密クラブなのでしょう)でリーマンさんが、指摘されたような長期支配プランを話し合っていても、なんら不思議はない。ということですが、そのようなことが、一般の日本人には全く信じられないのであります。英国の一流の紳士たちが、そんな邪悪なことをするはずがない、というのが日本の主流でしょう。しかも、敬虔なキリスト教徒という仮面を被っているのだから、なおさらです。
最初に出した『アーロン収容所』を読んだのは、たしか、高校のころだったとおもいます。この本では、長年の植民地支配のノウハウに習熟した英軍将校たちのふるまいを冷静な観察をもとに分析しています。イギリス人って、そんなとんでもない邪悪な側面があるのかと感心してしまった記憶があります。
一世紀前に、英国の作家チェスタトンが当時のボーア戦争や、その他の戦争・紛争に資金提供している奴らのことを、エッセイで書いておりました。その国際金融家の連中は、敵と味方の両方に資金提供して争わせる。奴らの中で多いのが、クエーカー教徒であると、指摘しています。すべての国際金融家が、クエーカー教徒でないのはもちろんですし、クエーカー教徒がすべて邪悪な奴らばかりというわけではありません。ちなみに、終戦直後、皇室に入ってきたのが、クエーカー教徒だったと思いますが、このあたりも、何やら怪しさを感じます。
イギリスの知識人が考えるような長期支配戦略に対抗して、日本人のなかでそれに対抗する戦略か可能なのかを考えると絶望的になりますが、突破口はあるのだと思いたいですね。あっしらさんは、『開かれた地域共同体の連関』にその可能性があるらしいのですが、そこにたどりつくまでの具体的なプランはわかりません。
いつもながらの統一性のない感想になりました、すみません。今後とも、いろいろ教えてください。