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(回答先: 国債価格の暴落は防げます 投稿者 あっしら 日時 2003 年 6 月 17 日 00:11:58)
国債価格の暴落を防げるんですか?
あっしらさん。 レスありがとうございます。 なんか無理に引っ張り出したみたいですいません。 重大なことだと思うんですけどね。
(資金循環について)
(預貸率の低下や日銀当座預金残高の急拡大でもわかるように限られたパイ(通貨)を公的部門と民間部門が取り合っているわけではなく、民間部門の供給(=需要)活動に使われる通貨の量が縮小しているから、公的部門が日銀引き受けに近いたかちで新規国債を発行して需要→供給(=需要)活動に通貨を流し込んでいるというのが実態です。)
公的部門の信用を経由した資金循環が増大し、民間部門の信用を経由した資金調達が縮小しているという認識を述べたつもりです。 出口が同じだということは理解しています。
民間部門の信用を経由した資金供給が行われないのは、「資金需要がないから」ではなく、デフレーションが進行しているために資金需要先に貸出を行っても危険と判断されるためですよね。 資金需要は巨大だと思うんですよ。 だけど銀行さんから見て「正常な資金需要先」に見えないために、資金需要が満たされていないと思っています。
確かに鶏が先か、卵が先かという問題ではあると思います。
(公的部門の需要は、ほぼ民間部門の供給(=需要)活動により満たされるものですから、民間部門への資金供給に相当するものです。)
これを官需と呼びます。 官需に基づいて造成された商品サービスに国際的競争力はあるんでしょうか? 私は、官需に基づいてはそのような商品サービスが造成されにくいと思います。 そのような分野に頭脳と設備が結集されていくと、将来の供給力(特に輸出競争力)を劣化させていくはずだと思います。
私が最も気になっている問題はこれです。
不明確で申し訳ありません。
(赤字財政支出による需要下支えが民間部門(企業経営者)に経済論理を見えにくくしていることで、「国内供給力の縮小、削減」を進めさせている側面はあります。
(供給力(=需要)を減らしても、赤字財政支出がカバーしてくれるので、外国に製造拠点を移すことに危機を感じにくくなっている)
もちろんこれが第二の重大な問題だと思います。
官需によって民需減少をカバーすることの弊害です。
特定輸出業者が、自らの行為の弊害を直接に認識することを妨げています。 国民の側から見てもそうです。
これは直接的に国内供給力の低下を招きます。
(国債の暴落について)
(国債価格の下落(暴落)は、巷間言われているようには問題視していません。)
(デフレから脱却しても、金利を上昇させなければならないわけではありません。実質金利をマイナスにすることで、非銀行民間部門(企業・家計)と公的部門の債務負担を軽減し、預金の目減りを公的年金給付を含むフロー所得の増加で補い、銀行の貸し出し収益の低下を「信用創造」の量的拡大で補うことができます。)
国債の実質金利をマイナスにするということですか?
現在長期国債は実質ゼロ金利ですけど、物価が例えば年−3%低下しているとすれば、国債の実質金利は+3%なわけですね。 だから機関投資家が買っているんでしょう。
デフレーションが終わったときに、国債金利を政策的にゼロ%に張り付けるということなんですね。
物価が上がる(円の購買力が下がる)わけですから、既発国債の実質金利は大きく下がり、場合によってはマイナスになることは避けられないと思います。
新発国債の金利が例えば0%として、いまと同じ値段では誰も買わないのでは。 つまり物価上昇は国債価格暴落と等価だと思っていたんですが?
(そういう金融利得を制限するような反金融主義的政策は採れないから金利は上げるというのなら、低金利国債を日銀が額面で買い取ったり、低金利国債を売却しなくてもいいだけの日銀券供給を日銀が行なえば対応できます。
国債価格が下落(暴落)するのは、他で運用したほうが利益が上がると判断して低金利の国債を売却しようとするからです。
郵便貯金・簡保や生保に関しては低金利国債を日銀が額面で買い取り、そのお金で新しい高金利の国債を買ってもらうか、別の運用をしてもらえばいいのです。(変則的な借換債です))
やはり良くわからないんです。 物価が上昇すると、国債の金利を現在価値に割り引いた価値は下がるわけですよね。 それは国債を売却しようがしまいが同じだと思うんですけど。 私が誤解しているんでしょうか?
いわゆる「回転ドア効果」による混乱を抑制する措置としては理解できるんですが。
お手数ですが重大な話のように思われるので、ご教示頂けますと幸いです。
(低利の国債でも利息が付くのですから、償還まで持ち続けても損失を出すわけではありません)
これも同じ疑問になります。
売却しなければ損は出ないんでしょうか?
いまA銀行とB銀行とがあり、両方とも長期国債を100個ずつ抱えているとします。
この市場にはA銀行とB銀行としかないものとします。
すると、A、B両銀行が国債を全部売却し終わった後に、A、B銀行はやはり国債100個ずつ所有することになります。 両方とも市場で売却損が確定します。
一方、A、B両銀行が全国債を塩漬けにしたものとします。
結末は同じではないですか?
このあたりが良く理解できないのですが。
もし詰まらない話だと思われたらご放置下さいませ。
私が強いのは化学。 見当外れのことを書いているのかもしれません。
しかし、私個人は国債の行方に重大な関心を持っています。
あっしらさんの改善案によって混乱を回避できるのなら、まさしく重大な話に違いありません。