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「関係ない」・・・「一人一人バラバラ」・・・バラバラ・・・
楽園は泡沫の夢。崩れ去る砂のお城。
砂の中に飲み込まれてゆくのは弱い者と云うのか。
砂の向こうで赤子が泣いている。必死で救おうとその場に残り苦闘するものする者。
呆然として座り込む者。野次馬。罵声。僕の名を呼ぶような声。
なお全て容赦なく飲み込もうとする砂砂砂。
その光景を後にして、立ち去って行く者達。
流浪の民は何処へ行く当てがあるというのだろうか。
風に飛ぶタンポポの種のように新たな大地に根を張って生きていくのか。
それとも根を持たず漂う浮き草か。
赤く充血した右の目には「新天地での快適な移住ライフ」が
青い涙を湛えた左の目には「新時代の経済難民」が 映っている
関係の希薄。個々の孤立。連帯の放棄。
−「しゃぶり尽くすのにはおあつらえ」
「グローバルスタンダード」この凶暴で貪欲な獣に立ち向かう手段は人間のグローバルな連帯。
−「魂を差し出せ。さもなくば骨ごと喰らってやろうか?」
砂の城からの分け前では飽き足らなくなったグローバルスタンダードの
そのとてつもなく膨らんだ巨体が砂の城に襲い掛かっている。
降りかかる砂を掻き分け赤子を救い出さんとする男の声。
「つい昨日の晩まで砂の城の中で美味い酒を煽って呆けていたのは俺ではないか?
埋もれ行く赤子に何の罪があるというのだ?誰か手を貸してくれ!」