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(回答先: Re: 覇気焼失 投稿者 M 日時 2003 年 6 月 03 日 22:05:34)
別に松井やイチローがアメリカに渡ったり、中田や小野がヨーロッパに渡ったのは日本の所得税が高いからではありませんよ。悪しからず。
高い法人税によって日本から大企業が逃げていくような意見が見られますが、それは日本経団連『奥田ヴィジョン』でも同様の事が述べられています。
いきなり、理屈抜きの結論で申し訳ないが、奥田は高所得者というよりそれを通り越して支配者なので、被支配者層の一人である私が奥田の意見に付き従っていくことは(魂まで支配されてしまうことは)、近代から現代の歴史上の理を見たとき、現在の大衆の一人の態度としては幼稚で間が抜けた自殺行為だと思われますので僕は辞めときます。
それでだ。
日本はいま、法人税・所得税の累進性が大幅に後退しています。不況不況といわれ勤労世帯の所得が日に日に低下していき、多くの特に中小の企業や自営業者がバタバタと倒れていく中、一方で幾つかの大企業はV字回復をみせました。それらによって日本の一部多国籍企業は国際競争力とやらを一層、強大化させていることが分ります。
ところで日本に国籍を置く多国籍企業の力が強大になったからといって、それじゃ皆さんの生活はどうなりましたか?残業が減って労働時間は短くなり、恋人や家族と共に過ごす時間や趣味・スポーツで楽しむ時間は増えましたか?居住空間は改善しましたか?失業や収入が急減・途絶える不安から解放されていますか?今やっている仕事に自信や働き甲斐を持ち展望を持っていますか?突然、事故や病気になったときや地震や火事に見舞われたときでも、その後の治療や生活を安心して送ることが出来るでしょうか?安心して出産育児が出来ますか?安心して老いることが出来ますか?
やる気ある中小企業が日本を捨てますか?
自分達と共に生活しているこの国のこの地域の人々のためにと地域経済の中で頑張っている企業も日本を捨てられますか?殆どの中小企業・自営業者がそういう人々ではないですか?そうやって支えあって循環していくから経済が人々のそして自分のこの国、この地元での生活があるのではないですか?