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(回答先: Re: これですっきりしました。 投稿者 恋人は海女さん 日時 2003 年 7 月 15 日 13:29:20)
Ddog氏の引用は出典不明です。近いものをさがせば、東京裁判の判決文のうち、裁判長のWilliam Webbの個別意見に、「彼(裕仁)の訴追免除は、連合国の利益のためであったことが疑いない "..his immunity was no doubt decided upon in the best interests of the Allied Powers.."」という表現があります。
個別意見"Sparate Opinion"とは、合議体の評議による法廷意見とは異なり、これに賛成できなかった裁判官が個別に意見を述べるもので、日本の最高裁判決などの「少数意見」や「補足意見」にあたるものです。同じWebbの個別意見に「天皇の権威は、戦争を終わらせたことで疑いの余地なく証明された "..authority of the Emperor was proved beyond question when he ended the war.."」とする有名な文もあります。
Webbは、裕仁を共同謀議における最高責任者と考え、起訴されていた被告人(当然ながら裕仁以外)のうち、共同謀議が問題とされる者に対して、死刑を回避すべきと考えています。最初に紹介した「連合国の利益のためであったことが疑いない」との文は、彼が首謀者と考える裕仁が起訴されず、その下僚にのみ極刑で臨むことに対してWebbが反対する理由の一部です。
「日本教徒は非論理と鰯頭(ウエッブ)が売り」はどうですかね。日本人の「特質」を議論いただくのはよいのですが、特異性を強調するには及びません。「非論理」の原因は日本語にあるのではなく、正確な論理が使えない論者にあります。