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(回答先: Re: 愚民党さんへ―日本天皇制に原理はあるのか? 投稿者 ひらめ 日時 2003 年 7 月 11 日 17:49:16)
ひらめさん、明解なコメントありがとうございました。
往如さんへのレスとして書かれました
Re: アマテラスとスサノヲ
http://www.asyura.com/0306/dispute11/msg/990.html
ひらめさん投稿。
母系原理・父系原理、王権の発生と読ませていただきました。
おそらく女たちから男が権力を奪った経緯は
女が子供を産むそして育てる時間をみすえ、狩場で男たちで謀議して
一挙に権力を奪取したのであると思います。
武器を持った男たちが共同体を軍事的に制圧し、母系原理を暴力的に転覆したのであると
思います。
こうして父権原理としての大王は祭り上げられたのだと思います。
大正時代・昭和初期、日本でのマルクス主義文献の翻訳は世界一だったらしいです。
日本のプロレタリア運動、貧農による階級運動は農本主義に敗北しました。
近代啓蒙運動は下からのファッシズム運動に敗北したのです。
天皇絶対主義による特高警察による治安弾圧も世界一でした。
そして東大新人会を転向させ組織した近衛文麿による大翼賛会の形成は組織・細胞・神経においてみごとでした。
マッカーサーは日本天皇制は4個師団に相当すると言いました。
それは巨大な暴力装置であり巨大な呪術装置であることを
マッカーサーはフリメーソンと軍人特有の感覚で洞察したのであると思います。
蘇我一族が百済から導入した仏教は
その後大王たちによって国分寺建設、国家安全保障呪術の基地となりました。
奈良仏教・京都仏教・鎌倉仏教、その寺院と全国の国分寺は朝5時から勤行します。
日本の安全を祈る勤行は1200年間の毎日、反復されてきました。
それは明日5時にまた始まります。
日本列島朝5時の安全保障呪術は場所と時間をリンクし、列島のバリヤーを更新します。
日本天皇制の歴史が日々起動する畏怖の反復時間です。
また日本各地の神官がいる神社は1日1回、国の安全を祈る呪術を発信します。
この呪術も場所と時間をリンクしていきます。神社も安全保障の基地です。
近代啓蒙主義者はこうした日本天皇制の時間を洞察することに失敗しました。
ゆえに農本主義に敗北したのです。
後醍醐天皇は最後の大王であり
足利幕府以降から徳川幕藩体制末期まで日本天皇制は権力装置から除外されましたが
呪術としての安全保障基地は作動しておりました。
そしてここから各地の情報は京都の御所へ発信され日本天皇制は集約しておりました。
徳川幕藩体制でも日本天皇制は情報戦に勝利してきたのです。
下部構造は日本天皇制に通低しておりました。
日本天皇制は「たえがたきをたえ、しのびがたきをしのび」
いつか武士の世を転覆するときが到来すると、絶望の500年間を生き延びたのです。
この遺伝子はやはり世界最強の生物でもあります。
自分の結論は日本天皇制は幻想ではなく
明日、朝5時に起動する実態であるということです。
日本を防衛しているのは自衛隊ではなく、安全保障の基地である寺院の勤行なのです。
古代・中世からの。そしてこの場所こそ日本と呼ばれます。
アメリカ現世利益を導入した戦後新興宗教の勤行は自分の教団と家のためでありますから
日本ではないと思います。
ひらめさん、ありがとうございました。