現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ28 > 728.html ★阿修羅♪ |
|
----------------------------------------------------------------
読売新聞 2003/9/11/14:34
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20030911i106.htm
NY貿易センタービル、柱235本が破断され崩壊
2年前の米同時テロで2機の航空機が激突したニューヨークの世界貿易センター(WTC)ビルの崩壊過程を、大手ゼネコン「鹿島」(東京)が詳細に解析した。
先端技術を駆使し、計235か所の柱の破断や、最大30センチのビルの傾斜を算出。専門家は「類のない綿密なシミュレーションで、今後の超高層ビルの設計などに大いに役立ちそうだ」と評価している。
鹿島は近く米国土木学会の専門誌に発表する予定だ。
鹿島のプロジェクトチームは、衝突したボーイング767型機と貿易センタービルの設計図や、米連邦緊急事態管理庁の報告書などをもとに、機体やビル建築資材などに関するデータを収集し、航空機とビルの衝突部分の特性、強度などを詳細に割り出した。
その結果、北側タワーでは、最も損傷が激しかった95階で42本の柱が破断。南側タワーでは、80階で24本が破断したとの結果が導き出された。
貿易センタービルは、47本の「内部柱」と240本の「外周柱」で全体を支えているが、南北両側のタワーの各階の柱計235本が崩れたことになる。
また、柱の破断によるビル最上階の「傾き」は、北側タワーで北西側に6・4センチ、南側タワーで東南側に30センチと解析された。しかし、こうした柱の破断だけでは、ビルは崩壊しなかったことも判明。崩落に至ったのは、火災により、破断しなかった鋼材が溶け、ビルの重さを支えきれなくなったためと見られるという。
ビルが崩落してしまったため実地検証はできないが、南側タワーを突き抜けた航空機の右側エンジンの実際の落下場所が、今回の解析だけから割り出された落下地点とほぼ一致。このことから、大井謙一・東大助教授は「解析結果はかなり信頼できる数値と言える」と見る。耐震構造学の野中泰二郎・中部大学教授は「これだけ綿密な崩壊過程のシミュレーションは、画期的。解析結果は避難路の設計など生かせる部分が多い」と話している。
◆世界貿易センタービル=南北2つのタワーからなり、ともに地上110階、地下7階。高さ417メートル。約5万人が勤務し、「米国経済の象徴」とも言われた。2001年9月11日の同時テロでは、2機のボーイング767型機が北側の93―99階と南側の78―85階にそれぞれ激突。航空機の乗客・乗員を合わせて計約2800人が亡くなった。
----------------------------------------------------------------