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http://www.asahi.com/science/update/0830/001.html
商品価値のない海藻(雑海藻)をウニに食べさせ、海底を掃除してコンブを生やし、太ったウニも収穫する。そんな技術の実用化が近くなった。青森県水産総合研究センター増養殖研究所が5年がかりの試験に成功。9月以降、地元の漁業関係者に説明し、普及をはかることにしている。
総括主任研究員の桐原慎二さん(45)らが下北半島の大間町沿岸で試した手法は、こうだ。
まず10月ごろ、やせたウニを集め、雑海藻が生えているところに放す。ウニの食欲は旺盛だ。海藻をきれいに食べ尽くし、海底がはだかになる。そこにマコンブの胞子が着生して育つ。
一方、ウニは腹いっぱい食べて太る。マコンブまで食い荒らさないように、翌年3〜4月に採り、販売する。
研究は98〜02年度にかけて。01年秋には、水深5メートルの海底に12メートル四方の試験区を設け、約2500個のキタムラサキウニを放流した。「雑海藻場をマコンブ群落に変える管理方法をほぼ確立した」という。
同町ではマコンブやキタムラサキウニの漁が盛んだ。しかし、近年、暖流系の雑海藻のツルアラメの群落が広がり、コンブ漁場を侵している。
町のコンブ売上高はかつて年間8億円に達したこともあったが、90年から昨年までは平均約3億7000万円と不振が続いている。
東京水産大の能登谷正浩教授(応用藻類学)は「20年ほど前にも青森県で同じような試みがあったが、今回の研究で緻密(ちみつ)な計算による管理が可能になり、マニュアルもできた」と評価する。大間漁協の竹内政弘参事も「一挙両得の技術として利用できれば」と期待している。
(08/30 13:31)