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中川八洋氏の保田與重郎への悪罵、そのよって来る理由は何か。 [週刊日本新聞]〜西洋近代の本体は、キリスト教のカバラ主義的ユダヤ教化に他ならないとの太田龍の説
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投稿者 乃依 日時 2003 年 8 月 15 日 20:01:01:YTmYN2QYOSlOI

中川八洋氏の保田與重郎への悪罵、そのよって来る理由は何か。


投稿 平成15年08月14日23時07分
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)八月十四日(木)
(第六百六十九回)

○中川八洋筑波大学教授。

○このひとが、「正論」誌上で、二度に亘って、
 保田與重郎(やすだよじゅうろう)に、感情的ヒステリックな悪罵
 を投げ付けた件については、小紙(週刊日本新聞)紙上で既に
 批評した。

○中川八洋と言うひとは、反共右翼保守派、と言う称号がぴったり、
 似合う。

○しかし、この場合の「保守」とは、何を「保守」するのかが問題で
 ある。

○中川八洋氏は、保田與重郎を全面否定しないで居れない。
 その心理的背景は、
 保田與重郎の「西洋近代全否定論」が、そもそも、根本的に、中川氏
 の気に入らない。

○何故なら、中川氏の思想は、西洋近代の無条件的肯定の上に成り
 立って居るからである。

○しかし、この「西洋近代全面肯定論」は、中川八洋氏だけのもので
 はない。

○西尾幹二、と言う人も、中川八洋氏と同じく、反共右翼保守派である。
 このひとも、明治以降の日本のインテリの一人として、西洋近代肯定派
 である。

○しかし、今のところ、西尾幹二氏にとって保田與重郎問題は、視野の
 外にある。

○「西洋近代」とはそもそも何者か。

○明治以降、西洋式高等教育を受けた日本のインテリ層は、自分は大した
 インテリと思って居るかも知れないが、それは妄想、錯覚に過ぎない。

○彼等は、西洋の本体が、オカルト的秘密結社であることを、生まれて
 から死ぬまで、ただの一度も、聞いたことがない。

○この状況は、昭和初年から戦時中、
 「近代の超克」、を云々した日本のインテリにとっても全く同じ。
 そして、その定義は保田與重郎についても、適用される。

○そもそも、西洋に於て、「西洋近代」、と称されるものの本体は、
 フランセス・イエーツが、「エリザベス(一世)時代のオカルト哲学」
 の中で、詳細に展開した如く、
 キリスト教のカバラ主義的ユダヤ教化、に他ならない。

○なお、フランセス・イエーツ女史がこの古典的名著を完成させることが
 出来たのは、ナチス・ドイツ政権樹立後、そっくり、ドイツからロンドン
 に避難して来た、ワールブルグ研究所に入り得たためである。

○ワールブルグとは、言うまでもなく、れっきとした、ユダヤ人の
 財閥の名前。

○幕末明治以降の日本の西洋かぶれインテリは、西洋の本体、本質、
 実体について、何一つ、知らない。

○つまり、この日本インテリエリート階級は、単なる白痴、日本を
 イルミナティ世界権力に売り渡すことを業とする売国奴階級である。

○昭和前期、日本のインテリの一部が、西洋近代化の超克を志した。

○そのこと自体は、間違っては居ないだろう。

○しかし彼等は、同時代的に進行した、国際政経学会を中心とした、
 ユダヤフリーメーソン世界権力に対する心理思想戦とは無縁であった。
 保田與重郎についても事情は同じである。

○従って、彼等の行動全体は、ユダヤイルミナティ世界権力の手のひら
 の上で躍らされるだけのこと。

○にも拘わらず、保田與重郎については、晩年の十数年間、胡蘭成との
 深い交流をなし得たことは、高く、評価しなければならないだろう。

○以上の立場から、保田與重郎をめぐる、中川八洋氏の批判論、について、
 後日、更に詳しく、検討したい。

 (了)

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