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http://www.be.asahi.com/20030719/W12/0023.html
共産党の「捨て身作戦」
星 浩(編集委員)
東京・千駄ケ谷の共産党本部で働く党職員には「つらいお勤め」がある。
当番を決めて、夜遅くまで苦情電話を受け付けるのだ。
嫌がらせ電話も多いが、中には「こんなことでは、オレたちの苦労は報われない」といった嘆きも寄せられる。明らかに第一線の党員だ。晩酌でほろ酔い気分になって、勢いづいて電話をしてくる。長電話に相づちを打って応対するのは、ひと苦労だ。
共産党はいま、次の党大会に向けて綱領の全面改定を進めている。天皇制や自衛隊に真っ向から反対してきた綱領を改めて、当面は容認しようという柔軟路線には、党内に不満がくすぶっている。
筆坂秀世前政策委員長のセクハラ事件と、志位和夫委員長の「党本部職員は自宅以外で飲酒禁止」発言、そして撤回というゴタゴタ。鉄の規律や無謬性(むびゅうせい)を誇ってきた共産党らしからぬ事態が続く。
それでも、共産党の理論と戦術を長年リードしてきた不破哲三議長は、綱領改定に執念を燃やす。狙いは何か。
小選挙区制での総選挙が続き、自民、民主両党を中心とした二大陣営の対立という構図が固まる。公明党は自民党との連携を深め、自由、社民両党も民主党に引きつけられる。このままでは、共産党だけが孤立してしまう。そういう事態は避けたい。ならば、少しでも現実路線を進めて非自民陣営の一角を占められないか――。政界の共産党ウオッチャーの話を総合すると、こんな解説が成り立つ。
共産党の変化を示す兆候はある。6月に再選挙があった札幌市長選。共産党は公認候補を擁立したが、選挙のさなかに「運動取りやめ」を宣言した。4月の選挙で推薦候補が得た5万4126票を、1万2315票に減らした。その差約4万票の大半は、民主党などの推す野党系候補に流れたと考えられる。
再選挙の結果は、野党系候補が、自民党などの推薦候補に約2万6000票差をつけて当選した。共産党の票が勝敗を分けたのである。自民党本部の選挙担当者は「共産党にしてやられた」と悔しがった。
仮に、衆院選でも共産党が「札幌方式」を採用したらどうなるか。00年夏の選挙結果を基に、こんな計算をしてみた。共産党候補の得票の半分が民主党などの野党候補に移ったとする。なんと、約30選挙区で自民党をはじめとする与党候補が落選し、野党候補が当選するのだ。
共産党は「国政選挙は政策の一致がなければ、他党との協力はできない」(志位氏)との立場だ。民主党からすれば、「共産党に応援されると、保守系の票が逃げる」(若手議員)と、迷惑顔だ。
それでも、全国津々浦々に組織を持つ共産党がこっそりと「押し掛け応援」すれば、選挙に異変が起こる可能性がある。もちろん、これまで負け覚悟で独自の戦いを続けてきた共産党が、戦いの手を緩めれば、組織は一気に弱体化するというリスクを伴う。
「わが党にとっては、捨て身の作戦。非自民政権が見えてこなければ、そんな賭けはできない」と、共産党関係者は言う。逆に言えば、共産党が賭けに出ないようなら、この秋以降の政変は面白くならないということだ。
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コメント 自分の近所の共産党現場活動家は70歳の人です。
藤沢駅での共産党の宣伝活動も市会議員とか元市会議員のみです。
やはりもう共産党には圧倒的な若手活動家がいないのが現状でしょう。
3月共産党系の反戦集会が明治公園でありましたが
ほとんどお年よりばかりでした。
よれよれの足で行進する姿はなんとも言えない感情がよぎります。
朝日新聞はこうした共産党の現場活動家老齢の現状を知った上で
組織が一挙弱体になる「捨て身」を誘導するのですから・・・・
さすが朝日新聞はエリートであり特権階級です。
社民党壊滅・共産党弱体のあとは・・・・・
いよいよ労働者党建設をかかげて40年の苦闘
革共同・中核派と革マル派が労働者階級の政党として登場するのでしょうか?
両セクトは幕末暗殺動乱の反復を内戦としてくぐりぬけてきた
「もうひとつの日本」ですから、アンダーグランド地獄からの復権です。
自民党の2世・3世議員を打倒してしまうことは、明確です。
政治とは食人儀礼の謀議世界ですから、何が今後起きるかわかりません・・・・