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体重8キロ減、ビールの代わりに水。千葉県労働組合連合会(千葉労連)青年部のメンバーが今月22日までの1カ月間、県の最低賃金(時給677円)で生活体験し、いかに苦しかったかをまとめた。参加者は「これでは健康で文化的な生活が送れない」と最低賃金アップを訴えた。
千葉労働局が昨年決めた最低賃金で1日8時間、月22日働いたとして月収約12万円と想定。税金や家賃、電話代などを差し引き、残りの3万円弱で生活した。11人が参加してスタートしたが、次々とリタイア。限度額内で1カ月生活できたのは男性2人、女性1人だけだった。
看護師の岡本大さん(29)は、86キロだった体重が78キロに減った。食費を切りつめるため、朝昼の食事を抜くこともあり、仕事中に立ちくらみすることも多かったという。「友人から飲み会に誘われても断り続け、交際範囲が狭くなるのを感じた」と話す。
同労連専従組合員の中河哲男さん(31)は職場に弁当を持参。普段はすぐ手が伸びるコンビニのお茶代わりに、自宅からペットボトルに水を詰めて持ち歩いた。「おからいりハンバーグ」「ジャガイモの皮のポテトチップ」など、食費切りつめのための新メニューも考え出した。
体験者がまとめた報告書には、「化粧はしなかった」「CDやビデオは我慢」などの生活実態が記されている。
栄養士からは、「必要カロリーの半分しか摂取できていない」「副食が少なすぎて美容と健康にダメージがある」などの指摘があった。 (07/24 21:51)
http://www.asahi.com/national/update/0724/037.html