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OPEC、80万バレル減産 6月は生産枠下回る
【ロンドン11日共同】国際エネルギー機関(IEA)が11日発表した石油月報によると、イラクを除く石油輸出国機構(OPEC)10カ国の6月の原油生産量は日量2528万バレルと、5月に比べ80万バレル減少した。OPECは6月の生産枠を2540万バレルに設定したが、実際の生産量はこれも約12万バレル下回った。
イラクの6月の生産量は42万バレルで5月より14万バレル増えた。現在は70万−80万バレル程度に回復しているとIEAはみている。OPECの減産を反映し、6月の原油価格は米市場で1バレル=30ドル前後の高値で推移。OPECによる高値維持策が成功している形だ。最大産油国のサウジアラビアが60万バレル近く減産したほか、クウェートも減らした。(共同通信)
サウジアラビアが石油を減産する中、アブドゥラ皇太子がガスと石油の協定を結ぶためにロシア訪問を予定しているのが気になる。これは明らかにイラクの巨大油田を視野に置いたものと思われる。折りしもイランでは同国のペルシャ湾岸ブシェール周辺で推定埋蔵量が計380億バレルを超える3つの大規模油田を発見したことが伝えられている。中東一帯に張り巡らされたパイプラインを睨んで、これらの石油戦略をどう読み解くか?過去の利権獲得という欲望に乗っ取った図式を下敷きに考えれば、これからの石油動向を予測するのはさほど難しいものではないだろう。特に王族の筆頭株アブドゥラ皇太子の動向からは目を離せないものになる。イラク戦争を契機に反米感情が強まってきている中で、アブドゥラ皇太子の改革指向がサウジ大富豪アルワリド王子の資産と結びつくのをアメリカは極力恐れている。ためにアメリカはイラクの巨大油田を早急に押さえにかかるだろうし、今回イランにも巨大油田が発見されたことで、世界石油戦争はさらに熾烈な展開を予想させてくれる。【参考ページ=サウジ王室家系図&写真(日誌02/08/27 (火) )】
王政腐敗で没落するサウジ 元CIA要員が暴露
MAY 02, 2003 21:57
by 洪銀澤 (euntack@donga.com)
サウジアラビアが揺れている。そしてサウジアラビアの安価な石油に依存している世界経済や世界政治の安定も動揺する可能性が高まりつつある。サウジアラビアの動揺は、宮廷から始まった。その歴史的背景と展開過程を米中央情報局(CIA)の中東担当工作要員として21年間務めたロバート・バオ氏が暴いた。米国の権威ある月刊誌アトランティック・マンスリーは5月号で、バオ氏が書いた「悪魔との同衾(どうきん)」の抄録を掲載した。
▲サウジの力〓世界における1日当たりの石油供給量のサウジの比重は、10年間で28%から18%に減少した。しかしサウジは1日に200万バレルの余剰生産能力を保有しており、依然として世界石油価格安定のカギを握っている。
サウジは、80年代のイラン・イラク戦争と90〜91年の湾岸戦争で石油生産が急減した時、ペルシャ湾沿岸国家とともに500万バレルを追加生産し、価格を安定させた。米同時多発テロの際、サウジは米国に2週間900万バレルを追加供給した。サウジが石油生産を中断すれば、石油価格は1バレル当り30ドル水準から150ドルにまで跳ね上がる。ありえないことではない。
▲サウジ王政の動揺〓テロよりもっと恐ろしいのは、サウド王族の実情だ。中東の6つの家門は世界の石油の60%を掌握している。サウド王族は20%を掌握しており、最も力の強い家門だ。 32年に自分の部族の名を取ってサウジを建国したアブドゥル・アジズ・イブン・サウド初代国王には、約40人の子どもがいた。現ファアド国王(80)とアブドゥラ皇太子(79)、サルタン国防相、ナイェフ内務長官、サルマン・リヤード州知事は、みなサウド国王の息子だ。サウジは、長子相続の代わりに王子が王子を推戴する方式で王位を継承する。ファアド国王の後継者は、腹違いの弟であるアブドゥラ皇太子だ。しかし王子たちの内紛はここから始まる。理由は、アブドゥラ皇太子が王族の特権と富を制限する改革を考えているからだ。
▲王政の腐敗〓81年に2万8600ドルだった1人当りの国民所得が、01年には6800ドルに激減した。石油価格が下落し人口が膨脹したためだ。昨年は人口1000人当り37.25人で世界最高水準の出産率を記録した。王族の人口はさらに増えた。王子1人当り40人から、多いときは70人まで子どもをつくる。このため王子だけでも1万〜1万2000人にのぼり、王族は3万人にもなる。彼らは贅沢な消費欲を満たすために、各種利権に介入するだけでなく、平民から金を脅して奪い取っている。王族の中でアブドゥラ皇太子は、砂漠の簡素な生活をしてきた唯一の人物だ。遊牧民のテントでラクダのミルクやなつめやしを食べて過ごす。彼が政権を握れば王政の腐敗清算を断行するといううわさが流れ、王子たちは血相を変えてファアド国王にすがっている。ファアド国王は95年に心臓ショックで倒れ、回復していない。
▲急進イスラム主義の支援〓腐敗した王子たちは、自分たちに対する国民の不満をなだめるために、急進イスラム主義者たちを経済的に支援している。特にファアド国王が年を取ってからできた子であるアブドゥル・アジズは、97年にアフガニスタンのタレバン政権に1億ドルを援助した。国連安保理の報告書によると、サウジはアル・カイダ組職に10年間にわたり5億ドルを支援したという。
▲米国の対サウジ政策〓昨年、米国防総省のリチャード・パール国防政策委員長が、サウジが国際的なテロ勢力の温床だと糾弾したことに対し、慌てたのはブッシュ政権だった。パウエル国務長官は時間を置かずにサウジ外相に電話をかけ、ブッシュ大統領は駐米大使のバンダル王子をクロフォード牧場に招待して直接なだめた。米国としては、サウジ王政との関係を断つことができない。石油価格の安定だけではない。サウジは数兆ドルを米国の銀行や株式市場に投資している。政界の実力者には、儲かる事業チャンスを提供している。チェイニー副大統領が会長であったハリバートン社は、01年末にサウジで1億4000万ドルの新しい油田開発契約を結んだ。ホワイトハウスのライス安保補佐官は、サウジの石油会社であるサウジ・アラムコ社と協力関係にある米石油会社シェブロンテキサコ社の理事を務めている。米国がサウジに西欧式民主主義を貫徹させるとしても問題だ。今すぐ選挙を実施したら、当選する人は他の誰でもないオサマ・ビン・ラデンになるからだ。
オレク・デリパスカ氏
(Oleg Deripaska)
ロシア石油会社「YUKOS」社長
ミハイル・ホドルコフスキー
Mikhail Khodorkovsky
今度はアルミ王が標的か 政治性強めるロシア検察
【モスクワ16日共同】ロシア最高検は16日までに、大手保険会社の株を不正取得した容疑で、ロシアのアルミ最大手ロシア・アルミニウム社グループの捜査に着手したことを明らかにした。同グループの指導者で「アルミ王」と呼ばれるオレク・デリパスカ氏(35)は、エリツィン前大統領の義理の息子の娘と結婚。前大統領時代に基盤を築いた「ファミリー」と呼ばれる政治家や財閥の中心人物とされる。 ロシア政財界では、プーチン大統領の出身地であるサンクトペテルブルク系列の情報機関出身者らと「ファミリー」の水面下の対立が続く。年末の下院選、来春の大統領選を控え「ファミリー」を圧迫する政治的捜査との見方が有力だ。コメルサント紙によると、保険会社インゴスストラフの株主が昨年1月、ロシア・アルミニウム社グループに株をだまし取られたと訴え、内務省が捜査を始めたが打ち切られていた。(共同通信)
オレク・デリパスカ氏はモスクワ大学卒業後、サヤンスク・アルミニウム社社長に就任。以後国内のアルミ企業を次々に傘下に収め、97年にシベリア・アルミニウムを設立、そして今年世界メジャー級のロシア・アルミニウムを発足。弱冠32歳にてロシア国内精錬の80%のシェアと世界市場12%のアルミ生産量を誇る大メーカーのトップとなる。
ロシア財閥会長を逮捕 横領などの容疑で
【モスクワ4日共同】インタファクス通信によると、ロシア最高検は3日までに、横領などの容疑で、石油大手ユコスを傘下に持つ有力企業グループ「メナテップ」のレベジェフ会長を逮捕した。内務当局筋は、ユコスのホドルコフスキー社長も事情聴取のため召喚されたと語った。12月の下院選挙や来春の大統領選挙を前に、ロシア一の富豪とされ、野党への選挙資金支援を表明しているホドルコフスキー社長に圧力をかけたいプーチン政権の意向が働いているとみられる。最高検によると、レベジェフ氏は1994年、国が保有していたムルマンスクの企業の株を不正に取得、2億8000万ドル(約331億円)以上を横領したという。弁護士によると、同氏は容疑を否認している。(共同通信)
ロ検察、石油大手を捜索 政権の圧力と財界反発
【モスクワ11日共同】インタファクス通信によると、ロシア最高検は11日、石油大手ユコスの大株主の横領事件に絡み、モスクワ中心部にある同社の捜索に踏み切った。またユコスと合併する予定の石油大手シブネフチのシビドレル社長らも、同日までに事情聴取を受けた。当局の動きは、12月の下院選を前に、野党への資金支援を表明しているロシア1の富豪ホドルコフスキー・ユコス社長に対するプーチン政権の圧力とみられている。財界を代表するロシア企業家同盟のウォリスキー会長は同日、プーチン大統領が出席した会議で「選挙に向け、状況を不安定化させる活動が始まった」と言明。政治的動機に基づく捜査に対する財界の懸念を表明した。会議に同席した改革派野党ヤブロコのヤブリンスキー代表によると、大統領は「経済事件の解決に過度の懲罰は正しくない」と述べたという。(共同通信)
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