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(回答先: 【正論】「百人斬り」冤罪訴訟を我が事とせよ 投稿者 裸一貫 日時 2003 年 7 月 15 日 06:50:24)
「軍が訂正を求めていない」ことに着目したのは結構。
しかし、当時新聞記事、それも前線特派員記事って軍の検閲なかったんですか?
検閲が全くなかったのなら、記事が小さくて軍は気付かなかったと言い訳できなくもない。
しかし、検閲を経てあの記事が出たのなら、最初から軍はお墨付きを与えていたことになります。
「訂正を求める」「声明を出す」どころか、最初から差し止めることもできたのにしなかったことになる。
そもそも、あの記事は極秘文書なんぞではなく、一般民衆向けの新聞記事だったわけです。
記事を読んだ読者はどのように反応したんでしょうか。
1・驚愕、恐怖、狼狽し、軍を批難した。
2・「おお、無敵皇軍!」と凱歌をあげた。
3・川口探検隊のように割り切っていた。
1番でなければ、軍は訂正要求などする必要はありません。
実際していないのを見ると2番か3番だったのでしょう。
しかし、2番ならもちろん、3番でさえも戦場の現実を知らぬ平和ボケの極致です。
(世の中には、ジョークにしてはいけない不謹慎なネタというものが厳存します)
私が察するに、問題の元凶は、徴兵があった時代にもかかわらず戦場の現実に極端に無知な大衆と
それを利用していた軍部、さらにそれに迎合していった新聞社にあると思うのですが。どうでしょう。
新聞社は所詮商売である以上、客に迎合するのは当然の原理ですから仕方ありません。
大正時代、米騒動やシベリア侵攻時には軍を強烈に批判した実例もあります。
民衆が軍部に騙されていたのは確かでしょうが、騙した軍部のほうも、民衆から突き上げられて引っ込みがつかなくなった面もあったのではないでしょうか。
私が強調したいのは、この構図による暴走の二重推進器が、今の対朝鮮強硬論者やネオコンどもに共通していることなんです。
現に、一目でデタラメとわかるような「脅威」論や、身勝手極まる未来展望が日夜マスコミに氾濫しています。
このような悲劇が繰り返され、自分が犠牲者になりたくないのなら、この「暴走二重推進器」のからくりを明らかにすることでしょう。
それが犠牲者に対する最高の報いだと思います。