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ラムズフェルド、ネオコン軍事戦略とアルビン・トフラー理論の関係。
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/
投稿 平成15年07月14日08時18分
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)七月十三日(日)
(第六百三十七回)
○「EIR」二〇〇三年七月四日号、六十七頁以下。
○ここに、カール・オズグットの、
「トフラーの戦争と戦争反対」
「ラムズフェルド式情報化時代の人殺しの大衆化」
と言う論文あり。
○文明間の衝突理論のハーバード大学教授サミュエル・ハンチントン
が、ドナルド・ラムズフェルド国防長官の軍事的大転換のための地政学者
であり、アンドリュー・マーシャル米国防総省ネットアセスメント室長が
ラムズフェルドの技術面での師匠(グル)であるとしたら、ラムズ
フェルドのすべての用語は「未来からの衝撃」及び「第三の波」著者
アルビン・トフラー夫妻によって供給されて居る、とある。
○これはその通り。
○トフラー(ユダヤ人)は、いわゆる「ネオコン」派の一味とは見な
されて居ないが、にも拘わらず、トフラー理論は、「ネオコン」派
の理論及び行動と、緊密に一体化して居る。
○そして、この明々白々、およそイロハのイ、自明の事実が、日本人
にはまるで見えて居ない。
○日本人は、トフラーについても、一過性の流行現象としてやり過
ごした。
明治以降、何百回となく生じた流行思想現象と同じようにして。
○大局の推移が見えないのである。
○トフラーによれば、第三の波、情報革命が進行して行くにつれて、
今日存在する、百五十ないし二百の民族国家、国民国家は解体消滅
死滅する。
○それからどうなるか。
○トフラー曰く。
それから、数百、ないし、数千の小さな国家、都市国家、地域に分割
される。中国は、数百ものシンガポール型の都市国家に分解して行く
との説が引用される。
○トフラーは冗談を言って居るのか。それとも、これは本気の話なのか。
○当「時事寸評」は、、既に、ウィリアム・リース・モッグ卿の著作
「主権人(ザ・ソバリーン・インディビデュアル)」について論評
したが、「週刊日本新聞」二九五号(15.7.14)四、五頁に、この問題
を、やや詳しく、述べておいた。
○リース・モッグ卿は、いわば、三百人委員会の主席宣伝家の役割を、
この三十年以上、勤めて居る人物である。
○リース・モッグ卿の「主権人」は、トフラーの言う、数千の小さな
国家、地域、の構図のシナリオの、その先に来るべきものを提示する。
○オスグット論文は、
米国ネオコン派の推進する軍事戦略は、ハンチントン(三百人委員会)、
トフラー(第三の波理論)らによって既に公然提起されて居る世界
戦略の一部として見なければならない、と言う。
○この件は更に続報する。
(了)
●[注]
○オスグットがここで引用して居る、トフラーの著作
(War and antiwar 一九九三年)は邦訳されて居る。