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http://ne.nikkeibp.co.jp/mobile/2003/07/1000019176.html
航空手荷物に取り付ける無線タグ(RFIDタグ)の実用化が本格的に動き出す。新東京国際空港公団(NAA)や日本航空(JAL),全日本空輸(ANA)など16社・団体は2003年7月11日に「次世代空港システム技術研究組合(ASTREC:Advanced Airport Systems Technology Research Consortium)」の創立総会を開き,同組合の設立を決めた。
発起人には航空関係だけでなく,佐川急便や福山運送などの物流会社や,オムロンや大日本印刷,富士通,松下電器産業などが名を連ねる。組合員は58社。総会後の理事会で,NAAの総裁である黒野匡彦氏が理事長に選出された。今後,1週間〜2週間ほどの間に技術研究組合の設立認可を国に申請する。
ASTRECは2003年度から2008年度の5年間,無線タグを使う航空手荷物の物流システムに関する技術開発や実証実験に取り組む。空港内部の手荷物仕分けだけでなく,乗客の自宅から旅先までをカバーすることを狙う。
例えば,宅配業者による空港までの手荷物配送と,飛行機のチェックイン・システムを連携させる。宅配業者に預けた荷物を乗客が受け取ることなく,飛行機まで運ぶようなシステムの検討を進める。これにより乗客は,自宅で宅配業者に荷物を預けるだけで,後は飛行機から降りるまでまで「手ぶら」で旅行できるようになるわけだ。これまでは,宅配業者に預けた荷物を空港でいったん受け取り,その荷物を持ってチェックイン・カウンターに並ぶ必要があった。
第1弾の実証実験として,2003年度末から6カ月間,JALとANAの国際線旅客機を使った試行運用に取り組む。オランダ・アムステルダムのスキポール,米国ニューヨークのJFK,シンガポールのチャンギなどの各国際空港を結ぶ路線を対象にする。手ぶら旅行の運用や,セキュリティの信頼性などを検証する。
NAAは,2005年〜2006年にも新東京国際空港(成田空港)での実用化を目指す。現在,成田空港では,第1エアターミナルの南ウイングを改修工事しているが,まずはそこで実際に無線タグによる荷物仕分けシステムなどを導入する計画だ。(高橋史忠)