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【ニューヨーク=河野博子】米東部フィラデルフィア市近郊のニュージャージー州オークリン町で6日未明(日本時間同日午後)、ライフル、散弾銃、拳銃で完全武装した少年3人がカージャック未遂などの現行犯で逮捕された。少年らは高校の生徒らを「処刑」した後、町中を無差別襲撃する計画だったことが明らかになり、米社会に衝撃を与えている。
逮捕のきっかけは、仕事に出かけようと車で自宅を出た男性(35)が、地元の高校の前で少年3人組と遭遇したこと。男性は車から降りるよう命じられたが、そのまま加速して警察に通報し、現場に駆け付けた警察官が少年らを現行犯逮捕した。
記者会見したカムデン郡検察とオークリン警察によると、少年らは18歳と14歳、15歳の3人。それぞれが映画「マトリックス」の登場人物のような黒いトレンチコートを着込み、ライフル銃など3種類の銃のほか、刀やナイフで完全武装し、弾薬計2000発以上を身につけていた。
捜査当局は、関係者の証言などから、少年らが「高校の同級生らを射殺した後、車を乗り回し、町中で無差別に乱射する予定だった」とし、少年らの自宅から押収したコンピューターの解析を進めるなど、動機を調べている。少年らは今年1月から「襲撃計画」を練っていたという。
地元の新聞によると、少年らは「自由の戦士」を名乗り、格闘技を習っていた。少年らが持ち出した武器は、18歳の少年の父親が合法的に所持し、登録済みのものだった。(読売新聞)
[7月8日12時17分更新]