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「ニューズウィーク日本版」二〇〇三年七月二日号、「ネオコンの誤算と挫折」と言う記事のいかがわしさ
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/
投稿 平成15年06月28日00時12分
更新 平成15年06月28日22時35分
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)六月二十七日(金)
(第六百二十一回)
○「ニューズウィーク日本版」、二〇〇三年七月二日号、一六頁以下。
○ここに、「ネオコンの誤算と挫折 ― つまずいたブッシュのタカ派
世界戦略」、と言う特集記事あり。
○これはきわめていかがわしい記事だ。
○ネオコンをプラトン的な美徳の持ち主こそ理想の支配者だと論じた
二十世紀半ばの哲学者レオ・シュトラウスを崇拝する知識人集団と
する見方もある。だがパールやケーガンは、自分たちとシュトラウス
は無関係だと言う。
○「ネオコンの世界観は、基本的にはロナルド・レーガン派の世界観で
あり、その主張は冷戦時代の古いイデオロギー対立に根ざしている。」
(二十〜二十一頁)、などと言う。
○このハーシュと言うひとの記事の主題、要点は、
(1)ネオコンを、きわめて小さな、僅か数人くらいのグループに
過ぎないものと見せる。
(2)そしてそのグループに含まれるひとたちは、それぞれ、バラ
バラで、ひとりひとり、異なった意見を持って居る。
(3)ネオコンは、レオ・シュトラウス学派などと全く関係がない。
(4)ネオコンには、独自の世界観、戦略など、存在しない。
(5)ネオコン派は、強いて言えば、レーガン米大統領の路線を継承
する、レーガン主義派、レーガン派、と、定義すべきである。
と言ったことになるであろう。
○これは、米国の主流マスコミで流布されるコメント、論説、論文、
記事の、典型的な文体である。
○レーガン時代、などと言う、その言い方からしてそもそも、ひどい
ペテンだ。
○レーガンは、ハリウッド映画の俳優であった。
○その俳優が、カリフォルニア州知事を跳躍台にして米国大統領に
当選してしまった。
○しかし、ホワイトハウスの実権は、レーガンではなくて、副大統領の
ブッシュ(父)に在った。
○ブッシュ(父)は、従って、事実上、三期十二年に亘って、米国国家
のトップに居たことに成る。
○「冷たい戦争」なるもののペテン性については、ここでは省略する。
○一九七一年のいわゆるニクソンショック以後、経済的に衰退し始め
た米国が、国際基軸通貨としてのドル体制を利用して、日本、ドイツ、
その他全世界を金融的に収奪する帝国主義体制を構築して生き長ら
えたこと、このことについても、ここでは省略する。
○ハーシュの、レオ・シュトラウス理論についての記述は、まるでおか
しいが、これもここでは省略する。
○要するに、このニューズウィークの記事は、日本人を含む全世界の
愚かなゴイムを、更に愚かにするために、米国のマスコミが日夜ふり
まくニセ情報の見本のようなものであろう。
(了)
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画像のアドレスは以下の愚民党さんの投稿を参考にいたしました。
http://www.asyura.com/0306/bd27/msg/501.html