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北朝鮮の工作活動発覚か?
さる4月19日、静岡県熱海市の初島で停電が起きたが、その後の東電の潜水調査で、熱海側から約1250メートル沖合の水深約30メートルの海底でケーブルが切れていたことによる停電と判明した。
ケーブルは直径約13センチで、3本の送電線を一束にまとめた仕組みだが、その周囲を2本の防護鉄線が覆っている。この送電線を覆う鉄製のカバーが焼き切れたように青黒くなっており、ケーブル断面が溶けていたという。東京電力は「何重にもカバーされているので、自然に切れるものではない」としている。
東電はバーナーなどで焼き切られたとみている。大型船のいかりに偶然ケーブルが引っ掛かって海面に上がり、電線と知らずに切断した可能性もゼロではない。だが常識的に考えて、何者かが何らかの意図を持って水中で切った可能性が高い。
水中でこの送電線を切るには、1000度C以上の高温を出す水中バーナーを相当長時間使用する必要があり、1人や2人で行えるものではない。こうしたことから、この送電線切断は北朝鮮による工作活動との情報もある。
米空母カールビンソンが三月中旬に韓国の釜山港に入港し、5月10日に横須賀(神奈川県)基地にやってきた。カールビンソンのウェン司令官は、「今回の派遣は、北朝鮮の脅威のために行われたわけではないが、カールビンソンの存在が北朝鮮への抑止力として作用すると思う」と述べていた。
またその一方で司令官は、「われわれは有事には対応する」と断言し、北朝鮮の動向次第では常に動ける態勢にあることを強調した。
横須賀基地とは、米海軍第七艦隊の司令部が存在する主要基地である。
かつて東西冷戦時代、北朝鮮潜水艦の行動については米軍が一番神経を尖らせていたものだった。当時(現在も多くは)、北朝鮮の潜水艦はソ連製であり、米軍はその捕捉のためにさまざまな装置(ソナーなど)やデータを現在も保有している。
国際圧力により国家破綻を迎えようとしている北朝鮮は、外交の表舞台での対話、攪乱だけではなく、各国政界内部への工作活動等々さまざまな行動で危機を脱出しようと懸命になっている。こうした展開のなかには、当然のことながら旧ソ連製の潜水艦をフル活動させた動きもある。その一つは日本や韓国他に工作員を潜入させること。そしてもう一つ、潜水艦による洋上テロである。
潜水艦による多様な工作活動にとって最も邪魔な存在は米海軍の横須賀基地であり、米海軍が日本近海に敷設したソナーその他の装置である。潜水艦の工作活動を容易にするための訓練として、今回、初島の送電線が切られたのではないかとの見方は、こうした状況から推理されて出てきたものらしい。あるいはまた、北朝鮮によるゲリラ的破壊工作の一環と見る者もいる。さらにはこれが、「警告」の一種(我々はこうした破壊も可能だという脅し)ではないかとの見方もある。
北朝鮮による意図的な破壊工作ではなく、事故だったとする説がないわけではない。
水深約30メートルの海底で1000度以上の高温バーナーを使用しないと切断できないものを「事故」と主張するのは難しい話だが、「海底を走行中の何者かが引っかけ、脱出のために止むを得ず切った」という考え方がある。
北朝鮮と旧ソ連との軍事的関係が極めて親密だったことは間違いない。東西冷戦当時、ソ連軍は海中戦車を開発していた事実がある。この海底戦車の実態については未だ不明だが、かつて津軽海峡の海底に水中キャタピラの走行跡が確認されたことからも、この海中戦車が実在したことは確かだ。何らかの事情でこの技術が北朝鮮側に渡り、それが熱海沖を走行実験していたという、正直なところ途方もない想像なのだが、絶対にそうではないとは誰も言い切れない。
いずれにしても、この不可解な停電=海底送電線切断事件の背後には北朝鮮が存在するのでは……と想像させられるが、はたしてそうだろうか。極東軍事事情に詳しいK氏はこう語る。
「今回の送電線切断は、北朝鮮工作員が何らかの示威行動として行ったものと考えるのが普通でしょう。あるいは、一般には隠されていますが、東電や政府に対して北朝鮮側から前もって〔脅し〕のようなメッセージが送られてきており、その〔脅し〕を現実に示したと考えることもできます。
ただし、北朝鮮の仕業だと断定するのは危険です。たとえば米軍がやったかもしれない……。去年の11月に、島根県沖で米海軍が海中爆破実験をやったことがあります。これなども日本側には何の事前連絡もなく爆破を行った。今回もまた、米軍の破壊活動部隊が実験としてやったかもしれない」。
今回の送電線切断に限ったものではない。ノドンやテポドンと呼ばれる北朝鮮ミサイルのことにしても、日本は米国の情報(や韓国の情報=米国から韓国に流された情報)だけを信じて対応、対処しているが、はたして米国情報が真実であるか否かについて、誰が確認するのだろう。