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9月の総裁選を待たずに早くも小泉再選が確実になった。これは阪神の優勝よりも
はるかに確率が高い。理由は3つだ。
(1)自民党の最大派閥・橋本派が再選を了承した。「6月9日夜、橋本派のドン・
青木幹雄参院幹事長と会った小泉首相は、再選後の内閣改造を約束しました。改造内
閣で橋本派議員を登用することを条件に最大派閥の支持を取り付けたのです」(関係
者)
(2)26日、小泉と会った石原慎太郎都知事が「総裁選は(小泉)純ちゃんに決ま
ってるじゃねーか」と発言。これで秋までの石原新党構想が消えて、再選の最大の不
確定要素がなくなった。
(3)総裁選の有力対抗馬の亀井静香に賛同する議員が少ない。
総裁選の格好をつけるために“噛ませ犬候補”が出てくることはあっても、小泉再
選はキマリである。自民党規約の改定で総裁任期は2年から3年に延びたため、小泉
はこの先3年間は首相のイスに座り続けることになる。
しかし、小泉政治がこれから3年も続くとなれば日本の政治も経済も、国民生活も
ご破算になってしまう。帝京大教授の降旗節雄氏(経済学)が言う。
「小泉政治の2年間で日本は相当に痛んでしまった。改革は看板だけの羊頭狗肉なの
に失政の隠れみのに使われています。しかも、経済・金融ではいつ爆発してもおかし
くない地雷が至る所にバラまかれた。新会計基準の導入でメガバンクの中身はりそな
と似たり寄ったりだし、国債の暴落も現実味を増して金融パニックが起きかねない。
その一方で国民の社会保障はドンドン削られ、生活は苦しくなるばかり。こんな小
泉政治があと3年も続くなんて、想像しただけで空恐ろしくなります」
国民はお人よしだから小泉に高い支持率を与えているが、この政権の2年間で日々
の暮らし向きがどうなったのかを冷静に見る必要がある。
▼ 経済無策と失政が更に3年続いたら ▼
小泉最大の「罪」は経済失政だ。それは政権発足から2年間のデータで一目瞭然で
ある。
株価は1万4000円台から一時7000円台と半値まで暴落。時価総額155兆
円が消えた。倒産件数は昨年1万9458社に上り、戦後ワースト2を記録。失業率
は4.8%から5.4%に悪化した。就業人口は200万人以上も激減し、完全失業
者も385万人と過去最悪を更新している。不況がどんどん深化しているのだ。
「当然ですよ」と、明大教授の高木勝氏(現代経済)がこう言う。
「デフレ不況脱出のためには財政出動や減税などの経済活性化策が必要です。ところ
が、舵取りをする首相が“改革ごっこ”にうつつを抜かし、肝心の不況対策は皆無。
それどころか、景気の足を引っ張る緊縮財政や増税路線を強行するのですから、最悪
です。竹中氏に丸投げの金融政策は、銀行に査定厳格化などでプレッシャーをかける
ばかりだから、自己資本比率確保のために貸し渋り、貸しはがしが横行する。日銀の
量的緩和策も国債買いに走らせるだけで、企業に金が回らないのです」
ついに庶民の虎の子の個人金融資産1400兆円まで目減りし始めた。小泉不況に
よる所得の減少や株価下落のせいで、庶民は何もしないでも財産が減っているのだ。
「小泉政権がさらに3年も続けば、リストラ、倒産がますます激しくなるのはもちろ
ん、年間3万人の自殺者が4万、5万人に急増する可能性が極めて高いでしょう。特
に不況の深化がダイレクトに響く経済苦・生活苦の自殺が現在の6000人台から一
気に1万人を突破する恐れがあります」(シンクタンク研究員)
国民は、小泉政治によって生活苦を強いられるだけでなく、殺されようとしている。