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IBM、化学の根本を覆す発見
米IBMとコロンビア大学、ニューオーリンズ大学の研究チームは、光学的な特性を備えた半導体のセレン化鉛と、磁性材料である酸化鉄が組み合わさって、電子・光・磁気特性を備えた大型の結晶を生成する環境を作り出すことに成功した。この研究の成果は今週発行の科学誌Natureに発表される。
理論的にはこのような特性を持った素材を利用して将来的に、磁場によって制御できるライトを備えた光学機器の開発が可能になると、IBM Researchのナノスケール素材・機器マネジャー、クリストファー・マレー氏は説明する。
数万個の原子で構成されるこうしたいわゆるメタ素材は、自然界では発生しない。例えばこの実験に使われた基本的な結晶は、6万3000個の原子で構成され、個々の素材にはない特性を備えている。
メタ素材では、長年研究対象となってきた基本的な分子から、未知の特性を備えた新素材を発見することが可能になり、化学の世界を根本から変えてしまう可能性を秘めている。
「これはいわば、2と2を足すと5になるようなものだ。われわれの基盤となる要素は、従来の化学に比べてはるかに大きなものだ」とマレー氏は話している。(ZDNet)
[6月27日9時3分更新]