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老人党
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投稿者 古いライター 日時 2003 年 6 月 26 日 21:22:49:


精神科医であり作家の「なだいなだ」さんの提案です。

なだいなだ のサロン
http://www5.ocn.ne.jp/~nadashig/index.html


 『老人党はヴァーチャルな党』

 老人党はヴァーチャルな党でいい

 老人党を提案しておきながら、具体的な提案をしてきませんでした。頼りないなあ、と思われたでしょう。

 正直、どうしたらよいか、考えがまとまらなかったのです。そして、それが、現実の組織を考えていたからだ、と気がつきました。党員の名簿を作り、党費を集め、党としての事務所を構え、事務局を作りして、形を整えなければ党ではないとという考えにとらわれていたのがいけない。

 でも、そんなことは、老人には出来ません。そこで出発点に戻って考えなおしました。

 老人党を、ホームページ上のヴァーチャルな党だと考えればいいではないか。そうなのです。だったら、もう党は存在しているのです。このページをのぞいてくれた人が、「ぼくも老人党だ」と名乗ればいいのです。そして、もし意見の発表を求められたとき、あるいは肩書きを求められたとき、老人党です、と名乗ってくださればいいのです。どうぞ名乗ってください。

 全部同調できない人は、「二分の一老人党です」でもかまいません。ただ、これ以上老人は馬鹿にされ続けないぞ、という点で一致すれば、老人党です。

 それから、演説会などに出席することがあったら、演者に質問しましょう。できればそのときに、老人党の××です、といって欲しい。ところが、最近は演説会がないのです。そんなことをする暇がないほど、投票日までわずかしかない。この点で、選挙管理委員会に文句をつけるつもりです。

 ご意見拝聴に、提案を載せてください。そのときは、●老人党のしるしをつけてください。

 この意見は、他の人が、自分の意見であるがごとくに発表してもよいことにしましょう。最近はやりの知的財産権の主張はせず、多くの人に利用され、広まることをもって満足しましょう。

 こうしてヴァーチャルであれ、老人党が認識され、政治家が、「老人党のみなさん」と呼びかけるようになれば、もって瞑すべしです。いや、瞑するのはまだ早いか。、

  もう一度、選挙を面白くしよう。

 かつて選挙は面白いものだった。戦争直後は、立会演説会というのがあって、候補者は同じ会場で互いに言葉で攻撃しあったものです。野次も痛烈なのが飛んだ。そして、それに見事に答える政治家もいた。党首の立会演説会はテレビで中継された。浅沼社会党委員長が、右翼に暗殺されたのは、そうした立会演説会の場でした。そこで、危険だ、警備が難しい、などと口実を作って、立会演説会を廃止させてしまったのが、政治の腐敗の始まりです。立会演説会は選挙管理委員会が提供する場で、一種の公営選挙でした。だから、これ中心であれば、選挙にお金がかからなかった。それがなくなってから、勝つためにお金をかけるようになり、選挙も面白くなくなり、政治も面白くなくなり、棄権が増えていったのです。

 今の連呼や葉書やチラシなどに頼った選挙は、金がかかるばかりでなく、紙資源を浪費し、エコロジカルにもよろしくない。

 今できること

 駅前で演説している候補者は、自分でただ公約なるものを、だらだらと述べるだけの演説をしていないで、通行人にマイクを向けて、この問題どう思いますか、と意見を述べさせればいい。今の小泉内閣どう思いますか。イラク戦争どう思いますか。自分と反対の意見の人とは、そこで論戦をすればいいのです。こうして、政治家の言葉による説得力は、強まり、磨かれていきます。

 政策、情報、経験を提供しよう

 年寄りは、体力では若い者に負けます。だが、知識と経験の蓄積では、まだまだ負けないと思っている人は、それをどんどん提供しましょう。

 いいアイデアが続々出てくるはずです。それを、参考にしようという政治家に、無料で提供しましょう。出所を明らかにすれば、無料で使ってもよろしいことにします。

 また様々な、知恵を提供する。たとえば演説の仕方とか、演説でのもっとましな表現の仕方とか、いろいろ具体的に助言できるので、最近の議員秘書よりは、はるかに有効で、頼り甲斐があることが分かるでしょう。


 だれでも立候補できる国に

 現在国会は、二世、三世の議員で占められています。子ども電話で、日本は民主主義の国なのに、代議士の息子が代議士になって、その後援会長の息子が後援会長になるのはなぜですか、と質問されたことがあります。子どもでなくとも疑問に思って当然です。国によっては大統領も二世。これが二世の総書記といがみ合う。おっと、これは脱線。選挙が、後援会組織のような選挙マシーンとして、私有財産化しているからです。

 でなければ古手官僚の転進組みです。かれらは官僚組織と、それと癒着した業界の選挙マシーンに乗って選挙に出るのです。

 われわれの身近なところにいる、政治家になって欲しいと思う人間は、こういうマシーンを持っていないから、政治家になれなかった。最近は、田中康夫のような、二世でも官僚でもない、市民の代表が、ぼつぼつ政治家に登場できる雰囲気になってきました。だが、かれは作家であり、マスコミが話題にしてくれ、それが追い風になって成功したのです。

 だが、多くの市民派の政治家志願者は、まだまだ、当落線上で苦戦しているのが現実。その人たちへの一押しを老人党が出来たら、世の中は変るかもしれないとおもいます。


 他の人たちの提案を待ってます。自分のホームページで発表し、こちらとリンクしあいましょう。

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