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●GLA高橋佳子は自分を「ミカエル大天使の転生者」とまだ信じている。
*21世紀のGLA教団は、早晩に自己崩壊するかもしれない
宗教法人GLA(高橋信次開祖・現教祖は佳子)は、1969年から19
77年あたりまで、さかんに「悪霊祓い」「過去世の記憶をとりもどす」
「異言という過去世の言葉を話す」などのパフォーマンス「現証(霊現象)」
を講演会の場で数十回おこなっていました。今なら、あきらかに「デンパ」
「カルト」とみなされそうな「霊道現象」と呼ばれる出し物が売りでした。
信次の晩年1976年には、信次が「太陽系霊団の霊太陽、主、エル・
ランティー」という「全人類にとっての神」を自称し、後継者となる19歳
の娘・佳子が「エル・ランティーの助力者、大天使ミカエル」を名乗った。
その上、1977年『真創世記(地獄編・天上編・黙示編の三部作)』を
SF作家の平井和正氏に書かせ、自分の名義で発行し、大天使ミカエルとし
ての自分の正当性を主張しました。
『真創世記』はすさまじい大ベストセラーになり、現在も書店に並んでいます。
その『真創世記』の中に、「ミカエル宣言」というものがあります。
◆「ミカエルの宣言」
(『真創世記』地獄編+黙示編の本文巻頭:1977年)
天上より出でて 地上にちらばりし 多くの天使たちは
やがて至るべき日のために 私のもとに結集してくるであろう
それはもはや さほど遠き未来のことではなく
この数十年の間に 徐々になされていくことなのである
私のもとへ集いきたり 語られる天使たちの普遍的真理は
やがて久遠の宗教となり 形づくられていくのである
地上にいでたる あまたの光の天使たちよ
ともに光あるあかつきの日のために おのれを磨き
日々精進し道をきわめよう おのれの心に忠実に
他人に寛容に ともに歩みよろう
見えない網の目のような糸が もうすでに張り巡らされている
その糸を確実にたぐって 集い来らねばならない
この世に偶然なるものはないのだ すべては神の御心のままに
長き転生の中に結びつきたる友よ おのれに気づき
立ちあがらねばならない
これは信次のとなえたGLAの教義「神理・正法」の「教祖の立場」を継承
したという宣言でもあります。
ところが、この「神理」は、次のような1〜10までの事柄を「一部」
とする、「転生輪廻が証明された」と称するデータを伴っているのです。
1969〜1976年まで、開祖高橋信次が、みずからの著書、言動で公表
したこととして、下記の「転生データ」が「教義の一環」として組みこまれ
ています。もちろん、これらは、そのほか公表されたさまざまな、関係者の
「過去世」のごく一例にすぎません。
1. 高橋信次は釈迦、天上界の霊太陽「主・エルランティー」の生まれ変わり。
ヤハウェ、エホバ、アッラーなど世界の大宗教の唯一神は、エル・ランティー
のことを、それぞれ別々の名で呼んだもの。前世は釈迦・ギリシャ神話のゼウス
・天台チギ・不空三蔵・木戸孝允など。
2. 高橋信次の指導霊は十戒で有名なモーセ
3. 高橋信次の守護霊はイエス・キリスト
4. 高橋信次の妹(佳子の叔母)の守護霊は聖観音菩薩
5. 妻・高橋一栄(佳子の母)の守護霊はミロク菩薩
6. 娘・高橋佳子は、ギリシャ神話のアポロン、卑弥呼、宗教改革のルター、
旧約聖書に出てくる預言者エリヤ、大天使ミカエルの生まれ変わり。
7. 高橋信次の弟の過去世は、聖パウロ、親鸞、高杉晋作
8. 信次の父の前世は、源頼朝
9. 信次の母の前世は、キリストの母マリア、日蓮の母
10.信次の友人知人、ならびにその家族の過去世も、仏教、キリスト教、ユダヤ
教の歴史的人物やその仲間、また古代ギリシャの有名哲人の関係者や、アトラ
ンティス時代の正しい信仰者だった「過去世の記憶」を持っている。
少なくとも、1976年から現在にいたるまで、上記の事柄をGLA総合本部
や高橋佳子が公式に否定したり、修正したりする見解は、世間に対しても信者
に対しても一度も発表されていません。
また、三宝出版の信次の著作群として、上記の「過去世・守護霊・指導霊」
のことが書かれた著作(『心の発見』等)が販売され、GLAの毎月の機関誌
でも「高橋信次先生ご著作集」として見開きで掲載されています。
その体裁は、下記の三宝出版のページと同じです。
http://www.sampoh.co.jp/st/st.html
つまり高橋佳子とGLAは、父親信次が語った「過去世・守護霊・指導霊」
については、まったく同じことを、いまだに「継承」していることになります。
しかし、佳子が1976年に、父信次が「天上界の霊太陽エル・ランティー」
となったとき、その助力者「大天使ミカエル」の生まれ変わりを名乗ったことは、
その後かげをひそめます。
派手派手しい「ミカエル宣言」をした割には、1978年以来、GLA内では
ずっと伏せられ、「ミカエル」は講演の内容にも出てきませんでした。
なぜ、あれだけ派手な「ミカエル」が、急に機関誌や講演から消えたのか、
80年代にGLA在籍中は謎でした。「ミカエル宣言」を載せた『真創世記』は、
ずっと書店に並んでいるのに、GLAの機関誌では「ミカエル」どころか、それ
の掲載された『真創世記』の名前すら抹消されたかのごとく出てきません。
GLA内部や三宝出版から次々に発表される佳子の著書一覧にも、いまだに
当時とかわらず『真創世記』の名前はありません。1991年に同じ祥伝社から
発行された一般向けの『人間の絆』三部作は、きちんと「ご著作集」に載って
いるのにです。
これは非常に奇妙なことが続いていることになります。GLAの内部でも出版
社でも、『真創世記』と「ミカエル」はあたかも「タブー」のごとく、明言を、
はばかっているかのようです。そのくせ、本自体は、四半世紀を越えてなお書店
で販売され、その印税は高橋佳子のもとに支払われているはずです。
このアンビバレントな、『真創世記』と「ミカエル」の特殊な「番外」扱いは、
GLAをやめてからも長らく謎でした。普通に考えれば、どこかで「ミカエル」
をやめてしまったのだろうと思い、『真創世記』の内容も、もう正しくないと
思っているのだろう、などと好意的に単純に考えていたときもありました。
佳子宛に「ご自分をミカエルといまだに思っているのか、それとも否定した
のか」と質問の手紙を10年以上前に出しましたが、いまだに返事をもらえて
いません。
しかし、佳子がみずから「ミカエル」であることを「否定」した事実はあり
ませんし、『真創世記』が正しくないとした見解を出した形跡もありません。
第一、そのどちらかが成立したならば、『真創世記』がいまだに増刷されて販売
されているはずがありません。
佳子もGLAも、暗黙のうちに佳子をいまだ「ミカエル」と信じていることは、
その一事からもわかります。ではなぜ、教団の中では、あたかも「番外」のよう
に伏せられつづけてきたのか。
その謎が解けたのは2000年の秋でした。信次の元高弟の園頭広周氏のサイト
に、こんな内容の一文があったのです。
「佳子氏は、昭和五十三年三月末、東京のとあるホテルで、六十人ほどの報道陣
を集め、記者会見を開いた。それによってミカエルを売り出す計画だった。
ところが、記者たちから、ミカエルについて質問攻めに合い、当時、二十才を
出たばかりの彼女は遂に泣き出してしまう。あまつさえ「ミカエルとは二度と言
いません」と誓ってしまうという、当初の企図とはまったく逆の、みじめな記者
会見となった。その結果、四月の横浜講演会、五月の福岡講演会用の「ミカエル
は語る」大講演会ポスタ−も、急遽はがして廻る仕儀となった」
(のちに当時を記憶する元信者に聞きましたが、その「ポスターはがし命令」は
一般の会員たちにはまったく知らされず、総合本部がこっそりとやらせたのだ
そうです。もちろん、今にいたるもそんな事実があったことは伏せられたまま
です)
これを読んだとき、長年の「謎」が解けました。そのとき以来、佳子と幹部
たちは「マスコミ」を恐怖するようになり、「ミカエル=佳子=泣いてもういわ
ない」と誓った、みじめな過去を葬り去ろうと決意したにちがいありません。
しかし、『真創世記』を読んでGLAに入会してくる新規信者獲得の、その著書
の「宣伝力」は手放したくない。
そこで、教団の外部に『真創世記』を撒き餌として存在させ、入会したらその
ことについては「だれもいわないような雰囲気と不文律をつくる」という「二重
体制」を設けることにしたものと思われます。
そうです。佳子は泣いて記者たちに約束したように、「自分ではミカエルとい
いません」という言葉を守っています。しかし、「自分はミカエルではない」と
言明したわけではなく、「信者が自分をミカエルと呼んだり、信じたりすること
を否定した」わけでもありません。「自分ではいわない」けれど、「信者にいわ
せる、思わせる」という、より姑息で巧妙な方法で、「マスコミ」からの攻撃を
避け続けてきたものと推測できます。
その証拠に、「ミカエル」『真創世記』をひっこめると同時に、佳子は顔も姿
も機関誌に一切載せなくなりました。より神秘化を高めるためもあったのでしょ
うけれど、とにかく自分の写真を、(一、二の例外はあったものの)まったく掲載
しなくなったのです。
その時期は、1992年頃まで、15年ほど続きます。ところが、それからほと
ぼりが冷めてきたと思ったのか、はたまた新規信者が減るなどのっぴきならなく
なったのか、1993年4月号を皮きりに、佳子の写真がうってかわって大量に
掲載されるようになりました。以後、こんにちまで、佳子は機関誌に毎号でまく
りです。
十五年間、毎月、どこをさがしても佳子の写真がみつからなかったのに、今では
毎号掲載される人物写真の半分以上が、佳子の顔アップや、信者とともにいる佳子
の写真で占められているのです。
それは、もちろん「高橋佳子への個人崇拝路線」でしょうし、当然のことながら
「ミカエル」『真創世記』の語句をも、押し入れから引っ張り出すことのはじまり
でもありました。1977年当時を知る信者たちへの「私はミカエルよ。いわない
けど、私をミカエルと信じていいのよ。父、信次もエル・ランティーよ」という
メッセージでもあります。
それは同時に、信次晩年の「トンデモ」「デンパ」な「守護霊・指導霊」「天上
界・霊界」「エルランティー、大天使ミカエル、太陽系霊団、アガシャー系霊団」
などの「諸概念・教義」の「有効性」がまだ継続しているという主張でもあります。
佳子が、21世紀になってから「自分はミカエルでありつづけている」ことを、
「講師や信者に言わせる」という形で、発表し続けていることは明白です。それは、
次のような機関誌の記事を読めば歴然とします。
2001年8月号P63
(GLA講師・久水宏之氏が、「文責・GLA誌編集部」の名の元に、『新しい力』
の発売を記念して、その読後感を発表した文章)
「まず拝読して思いましたことは、このご本にはエネルギーと力がある。(中略)
私自身の衝撃は、『真創世記』(祥伝社刊)の「ミカエル宣言」を初めて読ませて
いただいたときと通じるものがありました。ですから、私にとっては、第二の「ミカ
エル宣言」のような衝撃を受けたご本であります」
2001年11月号P44
(八ヶ岳伝道者研鑽セミナーのレポート)
「今まさに信次先生が願われてきたことが成り、『真創世記』で預言されたスーパ
ーレリジョン(久遠の宗教)が成った」
2002年1月号P62
(幹部による新春座談の中で、実母・会長の高橋一栄の言葉より)
「先生の説かれる神理こそ、真の宗教。スーパーレリジョン(久遠の宗教)」
2002年5月号P50
(フロンティア・カレッジ・セミナーのレポート)
「先生はIさんの道行きを共に辿られた。七七年に『真創世記』を読んで集い、
九三年、ニュープロジェクト発足のとき帰国」
これらをつなぎ合わせれば、高橋佳子は自分を「ミカエル」といまだに信じて
いるのであり、それを幹部や信者にいわせることで、ほかの信者にも同様のメッセ
ージを与え続けているわけです。「ミカエル宣言」にあった「久遠の宗教」という
言葉を、臆面もなく使用していることに注意して下さい。
佳子は、過去も今もこれからも、ずっと「ミカエル佳子」です。それは同時に、
白装束集団ことパナウェーブ研究所こと千乃正法会ならびに、「幸福の科学」教団
の教義と団体の創設に、不可欠な影響を与えた、高橋信次の「エル・ランティー/
ミカエル/七大天使/太陽系霊団」の教義を、全面的に肯定し続けることを意味します。
上述した「1〜10」までの信次の著書・講演で発表された「過去世・守護霊・
指導霊」をも、佳子は「全肯定」したまま、GLAを率いてゆくということです。
二つの社会を騒がせたカルトを生んだ教義をふくむのが、GLA高橋信次の「正法」
「神理」です。トンデモというほかない「前世・天上界」教義が、その中にある限り、
佳子にもGLAにも明日はありません。
佳子が、「自分がミカエル大天使の生まれ変わりであること」をみずから公式に
否定しない限り、GLAにとって重大な問題となるでしょう。また、『真創世記』
『心の発見』等を販売し続けるならば、彼女の父親が築き上げた「トンデモ」教義
も、消えることなく生き続けます。「久遠の宗教」などと気取っている場合ではあ
りません。
「ミカエル」という言葉は、「GLAはカルト」という世間のイメージを強めこそ
すれ、弱めるのには全く役に立ちません。もはや「ミカエル」「エル・ランティー」
という名前は、一人歩きして、教団の手枷足枷になりつつあるはず。このまま「高橋
佳子=ミカエル大天使の生まれ変わり」路線をゆくなら、GLAの自滅は必至、
「元祖カルト教団GLA」の烙印とともに、没落し縮小してゆくことは避けられない
でしょう。
※宗教法人GLA(高橋信次・高橋佳子)関連情報サイト・掲示板一覧(15年6/13版)
http://www.asyura.com/0306/bd27/msg/358.html