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1284.ユビキタス社会の進展
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/150608.htm
ユビキタス社会に向けたシステムがどんどん完成している。 T
ユビキタス社会が日本を救うことになると、この数回述べている。
このユビキタス社会の概要を、いろいろな公共的な機関のお客様や
メーカ、ソフトハウスと一緒に浮かび上がられてきている。
詳しい内容は、このコラムでは述べないが、アイデアのいくつかを
披露したいと思う。
まず、ホーム・セキュリティでは大阪・東京の会社がすでにインタ
ーネットを利用したホームサーバとオープンな制御環境を用いた
センサなどを組み合わせて、マンションや家に入れ始めている。
しかし、まだ価格が高く、普及するまでには当分掛かるようである
。このため、今後、価格を下げる努力が必要なのであろう。
この家を狙ったセキュリティについては、いろいろな製品が出てき
ている。IPカメラ、AVサーバ、センサ、制御用サーバなど各種
の製品が、この市場を狙っている。この前提条件は、広帯域のイン
ターネットが普及していることである。この普及が1000万件以
上になることが間近であり、全国約5000万所帯の20%から
25%の普及率になる。これは大きな商機になっている。
特に、地方の補助金でのCATVやインターネットの普及は、見過
ごすことができないインパクトを与えている。国家事業として、今
後も継続した方がいい。eーJPAN戦略の根幹のような気がする。
高速道路を作るより通信設備の方が断然安いし、経済効果や社会的
事業的な効果が大きい。各家の福祉向上効果も大きい。地方には、
お年寄りが多いが、この人たちの安全をセンサなどの設置で簡単に
実現できる。死亡したのが分からずに、何ヶ月の過ぎていたという
ことは起こしてはならない。
もちろん、都市住民も同じであるが、インターネット構築費用が、
相対的に安くできるため、都市部では会社が事業化ができるために
、国家補助をあまり必要としていない。しかし今後、都市部でもお
年寄りが増加するので、その安全確保にはセンサなどの設備が重要
になるのでしょうね。この設備には補助金が必要かもしれない。
インターネット環境は他の通信整備に比べて、断然に安い。この安
さがあるために、これを利用した設備監視については、今までのコ
ストの数分1になるようである。今までの方法に比べて、安いため
に管理点数を増やすことができるが、増えるとそれを管理するセン
タのコンピュータも大きくしなければならなく、費用が掛かると思
われるはずですね。
しかし、どうもインテルのペンティアム2GHzのマシン能力は、
10年前の超大型コンピュータや超大型UNIXマシン以上の能力
を持っているようだ。このため、今までは実現できないと諦めてい
たシステムが簡単に、そして、断然安く出来上がってしまう。
このため、メーカ独自の何千万円もするセンタマシンハードと言う
ことが必要なく、センタ・システムを構築できることになっている。
インテルのPCマシンであれば、数十万円である。信頼性を高めて
も数百万円で済む。
もちろん、多量のトラヒックを扱う通信や中核ソフトは、それなり
のシステム方式やソフト構造の注意が必要であり、難しい。しかし
、このようなソフトの製造が可能であれば、高性能なシステムが可
能である。そのようなソフトは当然、相対的に値段も高いが、全体
価格は昔に比べて、2桁以上も安い。
これはコンピュータシステム技術者にとっては、システム価格が激
減して、いいことであるのかどうか分からないが、ユーザにとって
は経費削減ができて、かつ機能が断然UPするので、いいことずく
めである。
このように設備監視のためのテレメータシステムの置き換えは、
インターネット利用のオープンな制御環境で構築すると、メーカ独
自方式の数分の1でできることになる。
しかし、メーカはいかに独自仕様に持っていくかを考える。最初は
ただでいいというが、オープンでないため、以後のメンテナンスで
儲けようとする。Y社のシステムは最初全体で0円でも、以後の小
さい補修工事でも数百万円以上を取る。全体のリニューアル価格は
数億円を取られている。オープンなシステムは最初も数千万円です
が、以後のメンテも入札が出来るので、Y社に出して数百万円の
補修工事も数十万円で済む。リニューアル工事も数千万円と最初と
同じ価格になる。
このため、メーカ独自方式では最初のシステム価格を0円にするよ
うだ。しかし、オープンシステムは以後のメンテナンスも、どこの
会社でもできるために、最初のシステム価格を0円にはできない。
機器も世界標準のオープン仕様の製品の方が安い。そして、入札が
できるため、その時に一番安い製品を選べる。このような戦いは、
コンピュータ業界で最初に起こり、IBMなどの独自仕様マシンが
敗退して、オープンなマシン、オープンなインターネットが勝利し
た。それが他業界に波及しているのですが、早く日本もこの波に、
乗り換えて、世界を制覇するべきであると思う。
インターネットの普及が進むと、FOMAに家の状態をIPカメラ
の画像で送られてくるとか、いろいろなことが可能になる。これに
家のセンサ情報と組み合わせると、より高度なサービスが可能にな
る。
道路の状態も遠隔地で車から見ることができる。蔵王の雪の様子を
見て、スキーのワックスを変えるなどが可能になる。これに車のセ
ンサ、道路環境のセンサ情報を組み合わせると、より正確な情報が
提供できる。センサによる温度情報でも対応が違うはずである。
カメラは画像を見ることにも使うが、センサとしての使い道の方が
今後、需要が大きい。店舗の中の人の動線を追いかけるとか、火災
センサとIPカメラで見た煙の状態を自動的に判断して火災を通知
するなどの応用が可能である。
このようにセンサと映像とインターネットやオープン制御環境を組
合わせると、面白いシステムが可能である。このようにいろいろな
アイデアを皆様と作って、元気な日本にしていきましょう。そのキ
ーワードがユビキタス社会の実現なのでしょうね。
この市場規模は、まだ分からないが、相当に大きい可能性がある。
そして、インターネットの整備されている地方ほど需要が多い。