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偵察衛星、能力に疑問符 試験運用で「分解能」半分以下
3月に打ち上げられた情報収集衛星の偵察能力が、計画上のレベルを下回っていることが、政府関係者の話でわかっ
た。衛星に積まれた光学センサー(望遠鏡)は地上の1メートル大の物体を区別する能力(分解能)を備えるはずだっ
たが、5月末に始まった試験では、2〜3メートル大のものがようやく区別できる程度にとどまっているという。
情報収集衛星は、現在、政府の委託を受けた宇宙開発事業団(NASDA)などが、光学衛星と、曇天や夜間でも観
測できる合成開口レーダーを積むレーダー衛星の2機を試験運用している。
5月末からは画像撮影を開始。日本国内の様々な目標物を撮影して地上局で受信、運用元の内閣衛星情報センター
(東京・新宿)で写り具合などを確認している。
計画上は、世界中の任意の場所を1日1回以上撮影でき、光学センサーは白黒なら一辺が1メートル四方の物体を区
別できることになっている。
ところが、政府関係者によると、実際に受信した画像では「はっきり区別できるのは一辺が2〜3メートル四方の物
体がやっと」という。たくさんの車両が等間隔で駐車している場所を撮影した際、何台あるかは確認できたが、同じよ
うな大きさの場合、バスかトラックかなどの車種や形状までは区別できなかったという。
センサーそのものの不具合なのか、衛星の運用方法の問題かなど、同センターで原因を調べている。
防衛庁などは現在、米国の商業衛星「イコノス」の画像を購入しており、その分解能は約1メートル。情報収集衛星
の能力はそれを下回る可能性が出てきた。このため同センターでは、姿勢制御による補正などが可能かどうか検討を始
めた。
例えば、北朝鮮の弾道ミサイルの発射状況を衛星で確認する場合、液体燃料を積んだタンクローリーや移動式発射装
置などを同じような大きさの他の車両と区別する必要があるが、「今の能力では厳しいかもしれない」(政府関係者)
と話している。 (06/07 15:03)
http://www.asahi.com/science/update/0607/002.html