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エンタープライズ: 米マイクロソフト、Office System関連の各種プログラムを開始
2003年6月3日(火) 11時51分
米Microsoftは米国時間6月2日、テキサス州ダラスで開催中のTechEd会議にお
いて、次世代のOffice製品ファミリ「Office System」に関する各種プログラムを
発表した。提携ソフトウェアメーカーによる、Office Systemと連動するアプリケ
ーションの開発を支援するのが目的だ。
Officeスイートは、表計算や文書作成などの業務用アプリケーションを統合し
ており、Microsoftにとってはドル箱ともいえる製品だ。しかし近年は、価格に
対する不満や、魅力的な新機能があまりないことなどを理由に、大半の企業は現
行のOffice XPにアップグレードすることを拒んでいる。
Office Systemは次世代Office製品ファミリを包括的に呼ぶ新たなブランド
名。これにはOffice 2003などの製品が含まれるが、
Microsoftはこれに対し、新たな起爆剤として、XML(Extensible Markup
Language)への対応強化などを打ち出している。Office Systemでは、データを
XML形式で保存することが可能なため、管理者は作成したXMLドキュメントを社内
データベースと連携したり、バックエンドシステムに統合したりすることができる
ようになる。
その一方で、XMLなどの機能を活用するにはMicrosoft以外のソフトウェアメー
カーの支援が必要になるが、Microsoftは今回の発表でその体制が整っていること
を強調する。
例えば今回発表したプログラムの中に、Office System Solution Directoryが
ある。これはMicrosoftが管理する無償データベース。Officeと連携するアプリケ
ーションの開発を行なう提携ソフトウェア企業をリストアップしている。Officeと
連携する実際の製品については、Office Marketplaceと呼ぶウェブサイトで紹介
していく意向だ。TechEd会議では、人事データの回収プロセスを効率化する米
Electronic Data SystemsのHR Office Systemなどを展示している。
このほか、Officeとの連携製品を開発する提携ソフトウェア企業の教育・支援を
目的としたOffice System Partner Solution Builderプログラム、Smart Client
Readinessプログラムなども提供するという。
「顧客が望むのは、その利用システムを問わず、情報へのアクセス、主要業務プ
ロセスの効率、従業員同士の連携などの向上だ。Microsoftと提携パートナーが
Microsoft Office Systemで構築するソリューションにより、そうした要望を上回
るものを提供できるだろう」(MicrosoftのInformation Worker Product
Managementグループのコーポレート・バイス・プレジデント、Joe Eschbach)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000047623,20054906,00.htm