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(回答先: 長野県が住基ネットから離脱へ。住民データの保護が保証できない 投稿者 てんさい(い) 日時 2003 年 6 月 03 日 01:36:32)
四〇〇億円かけた「便利さ」 2003/06/01
鳴り物入りでスタートした住基ネットの新たなサービスが、6月1日から始まります。それは、旅券(パスポート)の申請時に11桁の個人番号(住民票コード)を記載すれば、これまで必要だった住民票の添付が不要になるというものです。しかし杉並区は、確固たる個人情報保護のための法整備がなされていないことを理由に、現時点では住基ネットに参加しておらず、杉並区民はこれまで通り住民票の添付が必要となります。
しかし戸籍謄本の添付は、これまで通り誰でも申請に必要であり、住基ネットの「便利さ」を受ける人たちも、役所から戸籍謄本を取る手間は省けないのです。つまりその「便利さ」の差は、一〇年に一度しかない旅券の申請時に、役所で戸籍謄本と住民票の両方を取るか、戸籍謄本だけを取るかの違いなのです。しかし、住基ネット不参加による負担格差が杉並区民と他の住民の間に生じないよう、杉並区は旅券申請の場合の住民票交付手数料を無料にいたしました。
さて8月25日からは、「全国どこでも住民票がとれる」という住基ネットの本格サービスが開始されますが、果たして初期投資四〇〇億円、年間経費二〇〇億円の税金を費やしてまで求める「便利さ」なのでしょうか。杉並区民一人あたりの年間住民票申請件数は0.8件で、つまり一年で一人一枚すらとらないのです。また仮にその「便利さ」を求める人がいたとしても、全国民に11桁の番号をつけて参加を強制するのではなく、住基ネットへの参加・不参加は個人の判断にゆだねるべきだと、私はこれまで何度も主張してきました。
住基ネットへの今後の方針については、区民の皆さま、議会や調査会議の専門家のご意見もお聞きしながら決定していきますが、区としては7月に荻窪と高井戸の二カ所に、土日もサービスを行う区役所の駅前事務所を開設し、また全国で初めて国民健康保険料のコンビニ納付が始まり、さらに9月からは区の施設の予約もインターネットで行えるようにするなど、これからも区民本位の「便利さ」を築いていくつもりです。
杉並区役所ホームページ http://www2.city.suginami.tokyo.jp/top.asp
区長挨拶 http://www2.city.suginami.tokyo.jp/greetings/greetings.asp