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「シナルキズム」とは何者か。米国ネオコンと「シナルキズム」
の結び付きはどうなるのか。
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/
投稿 平成15年06月01日23時48分
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)六月一日(日)
(第五百九十五回)
○「EIR」誌二〇〇三年五月三十日号。
ここに、ジェフリー・スタインバーグの
「シナルキズム − ウォルフォビッツ一味のファシスト的系統分析」、
と言う、重要な論文あり。
○「EIR」誌は、最近、いわゆる米国ネオコン派と、シナルキズム
との関連を、集中的に調査して居る。
○「EIR」誌は、米国の第二次世界大戦期の公開された公文書
数千点を入手したが、その中に、一九四一年七月の日付のある、
フランス軍諜報機関のシナルキストについての文書を発見した、
と言う。
○この文書には、
「シナルキスト帝国運動(SME)」、「シナルキスト革命会議(SRC)」、
「革命的行動秘密委員会(SCRA)」、についての記述あり、と言う。
○この「EIR」の記事によれば、
シナルキストの最初の文書は、一八六〇年ジョセフ・アレクサンドル・
サン・イーブ・ド・アルベードル(一八四二 − 一九〇九年)によって
書かれて居ると。
○このド・アルベードルは、ナポレオンのオカルト学顧問、
アントワーヌ・ファーブル・ド・リベー(一七六七 − 一八二五年)の
系列の人間だとされる。
○ド・アルベードルは、ニーチェの先行者、と評価される。
○ド・アルベードルの後継者は、パプス。
○パプスは、一八九四年にシナルキズムについての著作を出して居ると。
○この極秘の秘密結社シナルキスト・インターナショナルは、ごく僅
かの数の、欧米の政財界最高実力者によって構成された。
○そして、このシナルキスト・インターナショナルこそ、第一次、第二次
世界大戦をひそかに舞台裏で演出した、奥の院である、と言う。
○カール・シュミット
レオ・シュトラウス
アレクサンドル・コジェーブ
これらの人々が、シナルキスト・インターナショナルの内部の人間で
あったことを証明する、直接証拠は、今のところ、見つからない。
しかし、多くの間接証拠は、これらの三人が、シナルキスト・イン
ターナショナルと結び付いて居ることを示して居ると。
○今日の米国ネオコン派が、シュトラウス、コジェーブを開祖として
居ることは既に明白となった。
○従って、シュトラウス、コジェーブを通じて、ネオコン派とシナル
キスト・インターナショナルとの関係が存在するとの想定が可能
であろう。
○小紙(週刊日本新聞)、六月二日号(二八九号)に、
「ユニバーサル・ファシズムのイデオロ−グ、アレクサンドル・
コジェーブとレオ・シュトラウス、そして米国ネオコン派」、
と言う小論を書いて置いた。
(1)シナルキスト(synarchist)
(2)シナルキー(synarchy)
これは、フランス語起源のことばのようだ。
○多分総合する政治体制、
と言ったことを言い表わすつもり、なのであろう。
○しかし、日本語に、定訳があるかどうかは分からない。
(了)