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自民党の麻生太郎政調会長は31日、東京都内で講演し、日韓併合時代に日本政府が朝鮮の人々を日本名に変えさせた「創氏改名」について、「朝鮮の人たちが『名字をくれ』と言ったのがそもそもの始まりだ」などと語った。創氏改名に関しては、96年、自民党の橋本龍太郎首相(当時)も「多くの韓国の方々の心を傷つけた」と謝罪している。このため、国内外から批判を集める可能性がある。
発言は、歴史認識に関する会場からの質問に答えたもの。麻生氏は「当時、朝鮮の人たちが日本人のパスポートをもらうと、名前の所に『金』とか(朝鮮名が)書いてあった。それを見た満州の人たちが『朝鮮人だな』と言って仕事がしにくかった。だから名字をくれ、と言ったのがそもそもの始まりだ」と発言。さらに、「ハングル文字は日本人が教えた。義務教育制度も日本がやった。正しいことは歴史的事実として認めた方がいい」とも語った。
創氏改名は、朝鮮の皇民化政策の一環として実施された。しかし、日本との経済交流の中では、日本名を名乗った方が都合が良かったなどの理由から、強要されたものではなかったとの主張も従来ある。【鬼木浩文】
[毎日新聞5月31日] ( 2003-05-31-23:06 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/seiji/20030601k0000m010066001c.html