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■□■2003年05月26日(月)■□■
数日前の英字新聞に、「北西辺境州では、ケシの栽培が大幅に増えた」という記事があった。ケシ栽培の増加現象は、アフガニスターンでも同様で、こんなところにまで??というくらい、道端でも堂々と栽培しているのには驚かされる。
医療の恩恵にあずかれない山奥や僻村などでは、ケシから採れる生アヘンが、手軽な痛み止めにもなるので、罪悪感もなく使用する村人は多い。薬といえば生アヘンしかない場合も多いのだろうが、それにしても今年はアフガニスターンでも栽培面積が大幅に増えたことは確かだ。
パーキスターン政府の統計によると、北西辺境州での作付け面積は1998〜99年で471エーカー、1999〜00年が4310エーカー、2001〜02年が2776エーカーだといい、今年は7726エーカーだという。しかし、北西辺境州とトライバル・エリア(部族地域)をも合わせると、歴史的に見られないほどの広がりを見せ20000エーカーにもおよぶらしい。
生アヘンは貧ししい農村の人々が手軽に現金化できる作物ではあるが、この生アヘンから作られるヘロインなどは、隣国のイランや中央アジアを通って、欧米に流れて行くこととなる。パーキスターンとアフガニスターンを合わせると一体どのくらいの「ブツ」が生産され、人々を蝕み廃人にしていくのか。
アル・カーイダによるテロも怖いが、麻薬により「人を人でなくしていく」ことも数の上から見ると、テロ以上の被害ではないのか?
http://www.pat.hi-ho.ne.jp/nippagrp/tushin10.htm