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(回答先: 英首相、ユーロ国民投票と総選挙の同日実施の可能性を排除 ロイター 投稿者 小耳 日時 2003 年 5 月 29 日 10:26:11)
英国で「欧州嫌い」が頭をもたげる。世論調査で、フランスに不信感を表明する国民が
急増し、欧州単一通貨ユーロ採用に反対する意見も伸びている。イラク戦争で生じた英米
と仏独の溝がそのまま表れた形だが、来週フランスで開かれる主要国首脳会議(G8)で
欧米の仲を取り持ちたいブレア首相にとって、頭痛の種になっている。
大手調査機関MORIが先月末に実施した世論調査によると、「信頼できる同盟国」と
して73%の回答者が米国をあげた。「信頼できない」筆頭はフランスの55%だった。
フランス嫌いが高まったのは3月以降だ。イラク攻撃を容認する国連決議案に拒否権を
使う意思を示したシラク仏大統領に、ブレア政権が猛烈な批判を展開したのがきっかけだ
った。
フランスを悪役に仕立て、国内の反戦世論を封じ込めた結果、「欧州大陸」に対する国
民の不信は強まった。ガーディアン紙が先週掲載した調査では「国民投票が実施されれ
ば、必ずユーロ導入に反対する」とした回答者が45%に達し、過去最高レベルだった。
この風潮に便乗する形で、右派・保守系の新聞が反欧州キャンペーンに乗り出した。
「ジスカールデスタン元仏大統領が中心になって起草する欧州憲法が制定されれば、超国
家にのみ込まれ、英国は滅ぶ」といった議論を展開している。
ブレア首相は「拡大した欧州が専制国家になるなど、でっちあげだ」と反論。「ユーロ
圏入りは英国の運命」と訴え、イラク戦争前の親欧路線を軌道に戻したい考えだ。
タイミング悪く、政界で首相のライバルであるブラウン財務相が来月初め、ユーロ採用
に踏み切る経済的な条件はまだ熟していない、とする判断を示す見通しが強まっている。
首相は次期総選挙前にユーロ加盟の是非を国民投票で問う可能性を残そうと巻き返しに懸
命だが、嫌欧ムードに足を引っ張られ、苦しい状況だ。 (05/28 12:01)
http://www.asahi.com/international/update/0528/009.html