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【モスクワ=竹腰雅彦】初外遊でロシアを公式訪問中の胡錦濤・中国国家主席は27日正午(日本時間午後5時)過ぎから、プーチン大統領との中露首脳会談を行い、共同宣言に調印した。中露首脳はこの中で、北朝鮮の核問題について「武力による北朝鮮問題解決は受け入れられない」とする一方、朝鮮半島を非核化するよう求め、北朝鮮に核開発中止を要請した。
中露両首脳の立場は、経済制裁や限定的な海上封鎖も検討するブッシュ米政権に対し、あくまで「対話による外交決着」を求めた点で、米国をけん制したと言える。
また中露両首脳は、イラクの戦後復興問題で、「国連がイラクの戦後復興の中心的役割を果たすべきだ」とし、米英軍中心に進められている戦後イラクの治安維持に、国連が関与するよう求め、ここでも米国をけん制した。中露首脳会談は、昨年12月に訪中したプーチン大統領と江沢民国家主席(当時)の会談以来。
(2003/5/27/22:28 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030527i413.htm