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フランスの日曜紙ジュルナル・デュ・ディマンシュは25日、イラク・フセイン政権の最精鋭とされた共和国特別防衛隊の一指揮官が、巨額の金と身の安全を引き換えに米国側に寝返り、バグダッドに侵攻する米軍への反撃の指令を出さなかった、と報じた。バグダッド攻防で大統領警護隊ともいわれるこの部隊が目立った抵抗をしなかったことが大きな謎とされているが、理由はこの寝返りにある、としている。
フセイン政権中枢に近い筋からの情報という。それによると、指揮官はマヘル・スフィアン将軍でフセイン大統領のいとこ。同防衛隊最高司令官で大統領の次男、クサイ氏の副官だった。
同紙によると、スフィアン将軍は、米軍がバグダッドの空港を占領し、バグダッド攻防戦が目前と見られていた4月4日ごろ、「戦わずに退却しろ」との命令を出した。数百万ドルの報酬で米軍と取引したのは約1年前だったとしている。
米軍は4月8日にこの将軍の死亡を発表しているが、実際はこの日、ひそかに家族とともに空港に向かい米軍輸送機でイラクを脱出したという。
このほか、同紙は大統領府にも米軍に通じた士官がおり、大統領の居場所を米軍に通報、それに基づいて米軍は2回爆撃を実施したとしている。しかし、大統領は爆撃を逃れ、この士官は正体を知られて殺されたという。
同紙は、米軍はこうしたスパイ情報でイラク側の抵抗は少ないとみて早くからフセイン政権転覆を決断、国連安保理での議論は見せかけにすぎなかったと指摘している。
(05/27 13:02)
http://www.asahi.com/international/update/0527/009.html