現在地 HOME > 掲示板 > 戦争34 > 582.html ★阿修羅♪ |
|
【クローフォード(米テキサス州)=是枝智、天野真志】小泉首相とブッシュ米大統領は23日午前(日本時間23日深夜)、米テキサス州クローフォードの大統領所有の牧場で行われた日米首脳会談で、北朝鮮の核開発問題について平和的解決を目指す一方、北朝鮮が事態をさらに悪化させた場合は経済制裁を含めた強硬措置を取ることで合意した。
イラク復興問題では、首相が自衛隊派遣を可能とする「イラク復興・安定化支援法案」(仮称)の今国会提出―成立を前提に、イラク復興支援のため自衛隊派遣を検討する意向を表明した。
北朝鮮問題では、両首脳は、北朝鮮が核兵器の保有、開発、移転を一切容認せず、すべての核兵器開発計画を検証可能な形で完全かつ速やかに廃棄することを要求することで一致。さらに北朝鮮が事態を悪化させた場合は「より強硬な措置」を取ることを確認した。これは、北朝鮮が使用済み核燃料の再処理や弾道ミサイル発射などを行った場合、日米両国を中心に北朝鮮向け送金を停止するなどの経済制裁に踏み切る姿勢を明確にしたものだ。
さらに、大統領が「平和的に解決できると確信している。ただ、平和的解決のためにも強い行動が必要だ」と強調。首相も「『すべてのオプションをテーブルの上に置く』という大統領の考えを理解する。平和的解決のためには対話と圧力が必要だ」と応じ、核・ミサイル関連技術輸出や麻薬・覚せい剤、通貨偽造などの違法行為に対する規制、取り締まりを一層強化する考えを表明した。
首相は米中朝3か国協議の継続と、日本と韓国の協議への早期参加を求め、大統領も同意した。日本人拉致事件については、大統領が「拉致された日本人の行方がすべて完全に解明されるまで、米国は日本としっかり連帯する」と述べた。
北朝鮮のミサイル脅威に関しては、両首脳は弾道ミサイルを迎撃するための「ミサイル防衛システム」(MD)構築の日米協力を加速させることで一致した。
イラク復興支援では、大統領は「今後、目に見える協力が役立つ」と述べ、治安維持活動に従事する米英軍などへの後方支援に期待を表明した。
首相は、まず現行法でイラク周辺国へ人道物資を運ぶため航空自衛隊「C130輸送機」の派遣を検討していることを説明したうえで、「イラクに対しても国力にふさわしい貢献をしたい」と強調した。首相の発言を受け、政府は首相帰国後、支援法案の今国会提出―成立のため、与党側と国会の会期延長について具体的協議を開始する方針だ。
経済政策では、首相が「金融危機は起こさせない」と強調。大統領は首相の構造改革路線を支持すると明言し、不良債権処理問題やりそなグループへの公的資金注入に関し、「(首相に)リーダーとしての敬意を表する」と述べた。
(2003/5/24/13:49 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20030524i105.htm