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サイト:http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu47.htm
2003年5月23日 金曜日
(前略) 米国と仏国・EU中心部が戦う大きな世界覇権ゲームが始まっている。本当の戦争のような熱戦にならない意味では、冷戦と言っても いいかもしれない。米国はユーラシア連合阻止である。仏はユーラシア連合の推進である。この戦い。どちらが勝つかで今後の世界は 変化する。
米国はこのヨーロッパ・エスタブリシュ層を味方につけるために、 イスラエルにロードマップを要求したが、シャロンは、反対したた めに、暗礁に乗り上げた。この暗礁に乗り上げた時に、ジャスト・ タイムにサウジのテロを仕掛けて、イスラエル非難の危機を切り抜 ける。イスラエル情報機関のモサドの陰謀は凄い。しかし、世界の 指導者はテロがモサドの仕掛けであることを知っている。このこと により、米国はEU中心の孤立に失敗している。米国とイスラエル の連合を強く印象づけた。
地政学的にロシアの取り合いが起こっているのですが、今のところ 、フランスがロシアと連合を組む可能性が高い。米国ラムズフェルドは、イランの原子力発電所を非難しているが、これはロシアを非 難しているのと同様ですから、パウエル・ライズの努力は無に帰すでしょうね。
日本企業も米国市場と同様にEU市場を重要視するべきであると思 う。市場規模はEU市場のほうが大きい。世界通貨もドルよりユー ロの方が信頼性が高い。米国は今後、中東戦争の経費が出るし、 金持ちのための減税で財政的には大幅な赤字になるし、景気は下降 するでしょう。このためドルも下落しているし、今後も下落するで しょうね。円の発行数を大幅に増やしてドルと連動して下落させる 必要がある。ドルを買ってはいけない。政府も日銀もユーロを買お う。米国とEUのバランスを取るしかない。
世界戦略コラム 欧州対米国 F :http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/150517.htm
しばらくは国内・経済問題を書いて見ましたが、世界のイラク戦争後の動きが気にかかります。新聞やテレビなどでは、世界戦略的な動きを解説したものはない。あっても表面だけの解説だ。イラクを巡る攻防戦はアメリカとフランス、ドイツ、ロシアの連合の対立を浮かびあがらせた。古くからある地政学的な対立構造が露骨になってきた。
イラク戦争に関してはアメリカはイラクを得た代わりにトルコを失ってしまった。サウジアラビアもトルコと同じくアメリカに対して距離をおこうと動き始めた。EUが拡大し経済的なパワーを持ち始めると、ヨーロッパに隣接する中東諸国は、アメリカとEUとのバランスで距離を変え始めたのだ。
ロシアとドイツ、フランスとはエネルギーでパイプラインで結ばれている。これからも結びつきは強くなるだろう。しかしイギリスやスペインはその恩恵にあづかれない。さらにロシア、中央アジア諸国と中国ともパイプラインの計画がある。そうなればユーラシアはエネルギーで一つに結ばれることになる。
アメリカはそれに対して、アフガニスタンやイラクに楔を打ち込んで、中東と中央アジアの石油産出地帯に軍隊を進出させた。しかしアメリカにとっては中東や中央アジアはあまりにも遠く、駐留する軍隊の費用だけでもバカにならない。サウジや日本のように駐留軍経費を負担してくれればいいのだが、アフガンもイラクもゲリラ攻撃に悩まされるだろう。
結局のところアメリカ軍が中東や中央アジアへ駐留する正当性はなく、アメリカ軍が相手国から出てゆけと言われたら立場は難しくなる。共産主義の脅威は最早ない。むしろイスラエルの脅威から中東諸国を守るのがアメリカの役目になるのだろうか。少し考えにくい想定だが、イスラエルが核で周囲を威嚇していることは脅威だ。
イスラエルの核ミサイルがヨーロッパ全域に脅威を与えている。これは北朝鮮とは比較にならない恐ろしさを持っている。すなわちこのイスラエルを支援しているのがアメリカであり、この事がヨーロッパの反米感情に繋がっている。アメリカはこのままイスラエルを支援してヨーロッパを敵に回すかの選択を迫られている。
戦略的に見てアメリカのイラク占領は失敗するだろう。反米と反イスラエル感情が世界中に広まってしまった。その中心になるのがユーラシア連合だ。イスラエルはすでに400発の水爆を保有している。さらに核ミサイルを発射できる潜水艦3隻を所有している。これはアメリカにとっても直接的な脅威になる。
イスラエル核兵器400基保有 米空軍報告書 東亜日報:http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=060000&biid=2002070685618
この事がアメリカのドル経済に大きなダメージを与えるようになるだろう。ユーロ経済圏が拡大強化されれば、ドルの信任は弱まりドル暴落の引き金になりかねない。アメリカに投資された資金はユーロに回帰してゆく。オイルダラーもドルからユーロに移すだろう。日本もEUに輸出を増やすためにはEUからの輸入を増やさねばならない。
このままほって置けば日本もアメリカを見捨てて、ユーラシア連合のメンバーになりかねない。アメリカ経済が破綻して物を買ってくれなくなればそうせざるを得ない。だからこそアメリカのイラク攻撃は戦略的に失敗となるであろう。アメリカは日本から見捨てられれば世界の覇権を失うからだ。