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(回答先: “ひびの入った”リンチ二等兵救出物語【BBC】 投稿者 筒井啓 日時 2003 年 5 月 19 日 08:22:24)
くどくてすみません。
ジェシカの記憶喪失
「どこにも銃で撃たれた痕跡はありませんでした。彼女の体内にも銃弾はなく刺し傷もありません−交通事故に遭っただけです。彼らは事態を歪曲したいのです。なぜ彼らが、彼女は被弾して怪我を負っていると言えば得をする思っているのかわかりません」
特殊部隊は彼らが病院に急襲する一日前にイラク軍が既に逃れたことを知っていたと証人たちは我々に語った。
「私たちは驚きました。なぜこんなことをするんですか。病院には軍はいませんでした、兵士はいなかったのです」その病院に勤務していたアンマル・ウダイ医師は言った。
「それはまるでハリウッド映画のようでした。彼らは「ゴー、ゴー、ゴー」と叫びました。
銃と弾切れの空白時間、空白の後に爆発音。彼らが作っていたのは、病院に対するアメリカの攻撃ショー― シルベスター・スタローンやジャッキー・チェンのようなアクション映画なのです」
もうひとつ意外な事態があった。その特殊部隊(誘拐部隊?)が来た二日前に、ジェシカを救急車に乗せてアメリカ部隊に送り届けようとハリスは段取りを整えていた。
しかし、リンチ上等兵を乗せた救急車がチェック・ポイントに近づいたとき、アメリカ軍は銃を撃ち始め、救急車は病院に逃げ戻らなければならなくなった。そのアメリカ人たちは、彼らが懸賞金を掛けた人物をほとんど死なしてしまうところだったのである。
救助の映像フィルムがリリースされた時、ビンセント・ブルックス将軍(ドーハの米軍スポークスマン)言った。「何人かの勇敢な魂は、これを成すために生命を危険にさらすことも厭わない。これとは、倒れた同僚も絶対に彼らは置き去りすることはないという信念に忠実に従うことなのです」
アメリカの戦略は、従軍記者と彼ら自身のカメラによる映像を使い、そのフィルムを自分で編集して、正しいテレビ映像が流されることを確実にすることだった。
ペンタゴンは、リアルなテレビ番組やアクション映画に携わっているハリウッドのプロデューサーたち、とくにブラック・ホーク・ダウンのジェリー・ブルックハイマーに影響を受けてきている。
2001年にアフガニスタンで米軍を追ったゴールデンタイム放映のテレビ・シリーズ「最前線からの横顔」について、ブルックハイマーはペンタゴンに助言をしていた。その手法はイラクの現場でも使われ、さらに発展したものとなっている。
リンチ上等兵に関しては、カルト・ヒーローとして前例がないほど強固な地位を築き上げた。インターネット・オークション・サイトには、200ドルで競売開始の油絵から5ドルの「アメリカはジェシカ・リンチを愛している」とロゴの入った冷蔵庫磁石までジェシカ・リンチ・アイテムが並んでいる。
しかし医者は現在、彼女は救出時全体の記憶が戻っておらず、今後も戻らないだろうと語っている。