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【バグダッド井上卓弥】イラク復興問題での米政府の最高責任者となった文民行政官、ポール・ブレマー氏が15日夕、バグダッド市内で初の記者会見を行い、悪化したイラク国内の治安回復に全力を挙げる姿勢を強調した。
ブレマー氏は、フセイン旧政権が昨年10月に釈放した囚人約10万人が治安悪化の一因との見方を示し、再収監を進める考えを表明。14、15両日だけでバグダッドで92人、全国で約300人の犯罪者を収監したことを明らかにした。
また、イラク行政機構の再建に関し、旧政権政党バース党員の影響力を排除するため、追放を徹底する決意を示した。一方、遅れが指摘されている暫定政権発足の時期については明確な回答を避けた。
ブレマー氏は、イラク国内で活動する復興人道支援室(ORHA)室長のガーナー退役中将に代わる責任者として、今週初めにバグダッド入りした。
[毎日新聞5月16日] ( 2003-05-16-10:32 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030516k0000e030016000c.html