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(回答先: ブッシュのおじいさんは、アメリカ国債をドイツに売っていたってほんとう? 投稿者 ジャック・どんどん 日時 2003 年 5 月 15 日 22:28:06)
「ジャック・どんどん」さん、こんばんわ。
>断片的な情報ですみません。第二次大戦中にブッシュのおじいさんは、ドイツにとん
>でもない額の米国債を売って大儲けしたって、ほんとうですか?
それは知りませんが、戦前駐英アメリカ大使をつとめたブッシュのおじいさんは、戦前・戦中ドイツに貸し出しや投資を行っていたグループの一員です。
戦前のドイツは、大幅な貿易収支黒字が賠償金支払いで赤字になるという状態で、そのファイナンスを米国金融家に依存していました。
このあたりの話は、昨年出版された「アメリカはなぜヒトラーを必要としたのか」(菅原 出著・草思社刊)が参考になります。(1年たつかどうかですから入手可能だと思います)
※ 参照書き込み
『書評 アメリカはなぜヒトラーを必要としたのか〔産経新聞〕』
( http://www.asyura.com/2002/war14/msg/635.html )
ビルアーバーグさん:『ダブヤ一家は親ナチだった。』
( http://www.asyura.com/2002/war13/msg/657.html )
「アメリカはなぜヒトラーを必要としたのか」からは離れますが、そのような米独関係のドイツ側主体は、ヒトラーではなく、金融家であり鉄鋼カルテルの主導者であったヒャルマー・シャハトだと思っています。
シャハトは、ヒトラー政権のなかでライヒス・バンク(国立銀行)総裁を経て経済省のトップに就きます。
アウトバーンやフォルクスワーゲンに象徴される“ヒトラーの奇跡”は、シャハトの演出(政策)によるものです。
シャハトの力なくして、第二次世界大戦に突入できる“体力”も回復できなければ、ヒトラーに絶大なる権力を付与した第三帝国も確立しなかったはずです。
シャハトこそが、ヒトラーを扇動政治家から全能の統治者にイメージチェンジさせた立役者です。
シャハトは、1936年に渡米し、ルーズヴェルト大統領とも会談しています。
(“財政の魔術師”と呼ばれヒトラー時代にインフレなしで完全雇用を達成したシャハトが、現在の日本に甦れば「デフレ不況」を解消できるでしょう。シャハトは、近代経済理論の密教を熟知していたはずです(笑))
シャハトは、戦後、ニュルンベルク国際軍事裁判で起訴されましたが、無罪の判決を受け、1970年まで生存していました。
>ひょっとしたら、世界支配層はとんでもないコネ社会で、それ以外の一般ピープルの
>世界には、市場原理や自由競争やら、能力主義(悪い意味での)が、社会を支配する
>原則なのだから、それに従えと、押し付けられているように思うのですが。それを見
>破られないように、定期的に紛争や戦争、テロ、経済的混乱、心理的な社会的な心理
>不安を与え続け、煙幕をはってるんでしょうか。
後段の判断は別として、前段は、その通りだと思っています。
世界支配層は、民主制ではなく専制、自由ではなく統制と服従といった組織原理を基礎にしているはずです。(そうでなく、人々がばらばらになる民主制や自由主義を採用していれば、支配力を喪失してしまいます)
そして、そのような階層組織に属すかどうか、すなわちインサイダーであるかアウトサイダーであるかが長期的な権益維持の鍵というコネ社会です。
(エンロン破綻事件で誰が膨大な利益を上げたのかを調査すれば一目瞭然になるはずです。01年だからSECに資料が残っているはずです)
アウトサイダーは一時的ないし中期的に利益を得ることはできますが、肥ったところで身ぐるみ剥がされることになります。(それがいやなら、その前に逃げることです。リスクを伴う金融取引や企業経営から手を引くという意味です)
「紛争や戦争、テロ、経済的混乱、心理的な社会的な心理不安を与え続け」ているのは、より大きな経済権益や都合のいい世界支配構造を手に入れるためだと思っています。
そのようなことで煙幕を張らなくとも、学校教育とメディアを抑えていれば、市場原理や自由競争などといったデタメラで空虚な主張が見破られることはごく稀のことになります。
「西洋の没落」で有名なシュペングラーは、「真理とは?」という問いに、「大衆にとって真理とは、たえず読み、かつ聞かされるもののことである」と答えています。