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(回答先: 米韓首脳会談:共同声明の要旨 [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 5 月 15 日 16:15:26)
【ワシントン中島哲夫】ブッシュ大統領と盧武鉉(ノムヒョン)大統領の初顔合わせとなった14日の米韓首脳会談は、北朝鮮政策をめぐる食い違いや韓国での反米感情での高まりによる「米韓摩擦」を和らげることに力点が置かれた。両者の共同記者会見で友好ムードを演出しただけでなく、実務的な成果を盛り込んだ共同声明にもその努力の跡がうかがわれる。
首脳会談の時間は35分しかなかった。通訳が入ったことを考えれば、ごく短い対話に過ぎない。会談後間もなく発表された共同声明は、事前に完成していたはずだ。共同声明の核心は対北朝鮮政策と米韓同盟に関する部分であり、そこに明確な「摩擦」は見えない。しかし、それは対立を回避した結果であることは明らかだ。
両首脳は北朝鮮の核兵器保有を容認せず、完全な除去の必要性を強調した。この目標には、もともと食い違いがない。ただ、問題解決のために対話路線を貫き、戦争の可能性を排除したい韓国と、最悪の場合には武力行使もありうるという選択肢を捨てないことで圧力をかけたい米国では、北朝鮮が「瀬戸際外交」を過激化させた場合の姿勢に大きな差が出る。
この点について共同声明は、「脅威が増大する場合、追加的な措置の検討を要する」ことに留意しつつ「平和解決を確信」するという、いかにも玉虫色の表現をした。
一方、在韓米軍の再配置も極めて微妙な問題だ。地球的規模で海外派遣軍の効率化を目指す米国防総省としては、韓国やドイツに駐留する米軍を再編することには十分な大義名分がある。しかし、反米に傾く韓国、イラク戦争に反対したドイツへの「制裁」として駐留軍の撤退や削減を主張する声も米国にはあり、これを懸念する人々も韓国には多い。
共同声明は、ソウル中心部の広大な面積を占め、韓国側がかねて移転を望んでいた竜山基地の再配置では合意。ソウルを東西に還流する漢江の北部、つまり南北軍事境界線に向けて散在する米軍基地については「慎重に考慮しつつ推進する」としている。韓国側の不安に配慮した内容と言える。
[毎日新聞5月15日] ( 2003-05-15-13:27 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030515k0000e030052000c.html